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見れないものを見る。

木更津のジャックで、アニキ小林氏と日がな一日ボートシーバス。
川~河口~橋脚まわり~広大なシャローエリアと景色の違うところをせめていく。
てことは、シーバスは川にも河口にも橋脚などのストラクチャーまわりにも、
とくに変化のなさそうなシャローエリアにもいるということで、
そう聞くと、「どこにでもいる魚」という気がしてしまう。
でも実際にはどこにでもいるわけではない。なにかの理由でそこにいる。
その「理由」や、季節とか天候とかベイトによって居場所が変わったりするその「理由の変化」を
たいていの釣り人は「こうこうこうだから、いまは、こう(のはず)だ」と
語るけれど、それは「見た」ことのあるものじゃない。経験則だ。
釣った経験、釣れたと聞いた経験、でシーバスの水中の生態が頭の中にできていく。
疑り深い僕の頭半分はいつも「ほんとかなあ」と思って話を聞いているが、
やってると、たしかに季節のパターンっていうのはある。
そういうのが、なんとも不思議。
自然すげー!と思うと同時に、人間の経験則すげー!とも思う。

ああ、だらだら書いてしまった。

貪欲に、けれど注意深く獲物を追う小林氏。まるで・・・シーバスの様だ!

 フラットデッキのボートの釣りは自分が水面を走っているような気分になっておもしろい。
見ないはずの景色を見ている。
そんな景色の中で、元気いっぱいの魚たちがぽつりぽつりと釣れつづけると、気分サイコー!
・・・のはずだが、今日はお腹がいたくてタイヘンだった。
橋脚まわりについたカキがでっかくてうまそうだったから、
「これ食えるんすかね?」と聞いたら、船長ジャックさんが
「ハラ痛いんだからやめとけば?」と。そりゃあそうだ。

ああ、ダラダラ書いてしまった。

明るいうちからNODE130にくってきた!

こちらはその前日に地元横浜で。70アップが釣れた。
これも「年に一度この時期ここに魚が集まる」+「とくにあそこの沈み根に大きいのがつく」
という人から教わった経験則にのっとったものだ。
だからといって、経験則が「まったくあてになんないじゃーん」っていう日もあり、
それもまた釣りのおもしろいところかなあと。

春五島その5

釣り最終日。
いまのところ50センチくらいのチビを2匹のみ。
なんとかいいサイズのヒラスズキを1本とりたい。
と思って、厚治さんと二手に分かれ、よさげなところをひとつひとつやっていく。
何度かたたいたポイントだったけど、
よいサラシが広がったのでサラシの中をいちばん長く引けるコースで
ミノーを通してみる。すると、ゴン!
きたー!!!!けっこう強い!!!!
とうとう出たぞ、ナイスサイズ!
 

 ・・・・のチヌ!
まじかー。おもしろかったからいいけどさ!
その後ポイントを移動したところで、もう一発出た!こんどはヒラ!
でもやっぱりチビ。50センチくらい?

ふう。難しいもんだ。と思っていたら、
となりの磯の上から「でかいっ!」と切迫した声が聞こえる。
見上げると厚治さんのウエダ12フィートがありえないくらいひんまがってる。
でもそこはキャッチするには足場が高すぎる。
磯の下に入ってランディング手伝おうと一目散にその磯場へと向かう。
厚治さんがリールのベイルを返しいったん魚を沖に走らせているのが目に入った。
そのしばらく後「ばれたー!」と。
2日前にキャッチした82センチとは比べ物にならないくらいでかかったらしい。
くやしいだろうな、と思って話を聞いてたら、すがすがしい顔してた。

最後にもう一カ所別のポイントに入ってみる。
けれど不発。ここで終了とした。
やりきった感と、疲れと、名ごり惜しさと、反省と、いろいろな気分で。

磯から上がり、帰る準備をしていると犬を釣れたご夫妻がやってきた。
聞くとここらへんの畑の持ち主で、以前飼ってた犬の墓にお参りに来た、と。
お彼岸だしね。
お墓のある場所は、初夏になれば島と島の間の水平線に夕日が落ちるのが見える場所で、
その景色はほんとにすばらしいものだという。
そんな場所に埋葬してもらって、
こうしてお墓参りしてくれる人に飼われて、幸せだったろうなあ。

ご夫妻のいまの飼い犬がすり寄ってくるので頭をなでる。かわいい。
「名前、なんていうんですか?」と聞いたら「チビ太」と奥さま。
最後もチビかー。

春五島その4

地磯のサラシが小さかったので、西の島に渡ってみた。
ポイントまでの道中が、春だぜ、こっちも春だぜ、とアピールしてくる。
猫たちも元気に「ニャー!」って言ってくるし、
子どもたちは「イカ釣れましたかー!」って言ってくる。
なんかいいねえ。しかしなぜ・・・イカ限定?


ポイントに立つ。
サラシが・・・・少なっ!

サラシができるのを待って、
無駄打ちしないように、ていねいに、と思いながらやっていくんだけど
内心、あーこりゃあダメかなあ、と。
でも、ぼくがそんなふうに思ってたとき、
こちらのお方は一カ所集中でネチネチやってた。
そんでドン!82センチ。さすがです。


帰りの漁港ではひょいっと31センチのアラカブ釣ったし、厚治さん「一投必殺の日」だった。
僕はといえば、ポイント移動しても、地磯に戻っても、なーんもなし。
完全なる無!静寂の宇宙!

うーん・・・スカッとするぜ!

春五島その3

一足先に五島についてた僕は磯から空港に直行し、
厚治さんをピックアップするとそのまま再び磯へいちもんくさん。
予報では波が1メートルまで落ちる!その前に!

途中クウルさんと合流。なんの挨拶もかわさないまま磯に急行する。
クウルさんのジムニーのとばしっぷりが語っている。
時合いは一瞬!その前に!

そして五島到着から1時間後。70センチのきれいな魚体を手に写真をとっていた。
・・・って書くと、五島はどれだけ釣れるんだ?ってなるんだけど、
実際は本当にシブかった。シブシブのシブシブ。
この後は厚治さんも僕もノーバイト。つまり、時合は一瞬!
「五島のヒラのこのデリケート野郎ー!」って海に叫んだのでありました。

そして、ブログを読んで以来ファンだった、滋賀のビックリマン高田くんと遭遇。
相棒マサくんとともに島を来襲中だった。
彼らもこの日ノーバイト。五島のヒラのデリケート野郎ー!
そんなこんなで、夜は、変人たちとの晩餐。


・・・磯ではみんなかっこいいんだけどなー。(つづく)

春五島その2

どんな小さなヒラスズキであってもその存在感は圧倒的であり、
とくにヒラスズキを都会で夢見ているものにとってその威力は絶大である。
魚体に触れたものは、ただ純粋な喜びの存在となる。
「光り輝くおっさん」という名の発光体に化する。・・・とかなんとか。

2,3投で釣れちゃったので、さあ、これからの数日間
どんだけ釣れるんだー!と興奮したわけです。

(すべての釣りと同じく、そんなおいしく話がすすむわけもなく!)
で、そのまま空港へお迎えに。

到着ロビーから出てきた厚治さんの第一声は
「もうウェーダー着てんの!?」だったと言います。

あたらしい春

沖の堤防から帰ってくると、
港の岸壁に伸びたワカメを地元の人たちがわいわい言いながらとっていて、
その先に広がる草原の公園からは、ひばりの鳴き声がさかんに聞こえてくる。
ああ。と思っていたら、目の前にカラスのつがいがとまった。

陸だけでなく、海の中にも春のパターンというものはやってきたようで、
明確にではないけれど、たしかに、魚の存在感。
1年たって、なにげなく、いつものように、春のパターン。
そういうのは、とても元気づけられます。
春が来たぞ、春が来たぞ、元気づけに来たぞ、とあちこち、どこもかしこも、春が言ってくれればいい。

さあ、ところで、いよいよ、まじで、うはー、週末は五島へ。
上の方とともに(写真こわい・・・)。
考えてみれば、ひょんな縁から、意外な展開の釣行。
魚に出会うのも、景色に出会うのも、人に出会うのも、ぜんぶおもしろい。
釣りはすばらしい期待でできている。
ネガティブ思考の僕が言うのだから、それはよっぽどのものだ。

ノマド的

夜メバル、ときどきシーバス。
年齢の数だけ釣ってみよう!に
小林厚治さん53尾、ぼく39尾。ほんとに釣れちゃった。
ぼくはサンキュー!な歳なのです。サンキュー!な一年にするのです。
(ワシはゴミだー!と厚治さんは夜の海に叫んでた笑)

翌日は早起きして台湾の近くまで。
ノマド的週末。

帰ってきたら「横浜でも釣れだしたよー」と、KAくんパパからのメール。
ホームで75センチ釣ったらしい。
なーんか海がそわそわしてるぞ。

バチ顔。

バチだ!バチ抜けだー!ということで急きょ撮影会。
よりダイナミックなバチの画が欲しいと
よりダイナミックな撮影に挑むアニキこと小林厚治さん
カメラを向けたら「これがバチ顔だあーっ!」ってしてくれました。
アニキ、バチに似てるのかどうか、判断がつかないよ・・・

(ちなみにバチとは海底にすむゴカイ類の虫のことであります)
(このバチが大量に発生することを「バチ抜け」と呼びます)
(この時期バチを求めて集まる魚を求めて人間が集まります)

が、ここでわいわいやってる間に時合いが終わってたなんてことは
もちろんこの時点では知るよしもなく・・・・

移動先で「30分前はすげーよかったっすよー」と先行者の方々に言われる。
とはいえ、アニキ直々の指導と、さらにKisarazu Sea Paradice JACK
キャプテンの安井さんのマンツーマン指導(なんと豪華なレッスン)
もあって、1本出ました。
今年初シーバスは73cm、ヒットルアーkomomoSF-95Slim。
うれしい。
そしてkomomoはほんっとにすばらしい。
もう今年はkomomo以外投げない。

エキスパートおふたりの話を聞いていると
「バチを喰うシーバスを狙う」というのは、どうやら、
季節の移り変わりと、気温の変化と、月と地球の位置と、
潮の動きと、川と海をつなぐ魚の通り道と、
その底にうごめく虫たちとの関係性を肌身で感じることらしく、
そういう大きな自然の関係性の中に自分がいるという「感じ」が
釣りが好きな理由だなあ、とあらためて思わされた。

ヒーローに出会う。

アニキこと小林厚治さんからのおさそいで、メバル。
集合場所の木更津についたら、全身真っ赤の正義の味方っぽい人がいた。

赤レンジャーっぽいと思ったが、「ぼくの名前は『赤れんじゃい』だよ!」
と正義のヒーローは名乗った。
たしかにレンジャーっていうより、れんじゃいっぽかった。
理由はよくわからないけど。
カメラを向けると、初対面にも関わらず、サッとかっこいいポーズをとってくれる。
というかポーズではなく、これがふつうの所作らしい。ヒーローだから。

景色がいい!木更津キャッツアイの舞台を眺めながらの出港だ!
木更津キャッツアイ見たことないけど!

岸壁際をジグヘッド+ワームで打っていく。

最初こそシブかったものの・・・・
あっというまにバケツはいっぱいに。
時間がたつのを忘れ、キャッキャキャッキャ言いながら釣る。

船からのメバルは初めてだったので、最初は2gジグヘッドで様子見て、
魚が浮いたら重さを軽くしていく。そしてら食いがよくなった。
軽ーく糸フケ出てるときのほうが魚がのりやすい気がした。
メバルが「シュポッ」ってワームを吸い込む時に抵抗が少ないほどいいんだと思う。
・・・まあ、思うだけですが。

・・・とかなんとか熱中していろいろやってたら「はいあと10分ねー」と船長の声。
えー!始まってまだ30分しか経ってない気分だ!

帰り途、3人で漁港チェック。
バチが抜けてて、シーバスのボイルも見られた。
こんなに寒くて寒くてたまらないのに、春は一日一日と近づいてきているんだろう。

あほみたいに寒く、そしてあつい夜。
小林さん、赤れんじゃいさん、ありがーとーございましたーっ!

 

 

 

まちがい電話

「話せる?」
「はい」
「いま浦戸湾にいるんだけど、」
「ええ」
「いいのバラしちゃったー」
「浦戸ってことは・・・目の赤いやつ?」
「そうそう、目の前まで寄せたんだけど」
「ほう」
「ロッドが折れて」
「ほうほう」
「・・・・」
「・・・・」
「あれ?もしかして・・・中村さん?」
「ですよ」
「RED中村じゃなくて?」
「じゃなくて」
「まちがいでんわ~ でもいいや 報告させて!」
「はいもちろん、聞きたいし笑」

小林厚治さんのおもしろい話、そのうちブログで読めるでしょう。
http://www.fimosw.com/u/fimo1091?blog_tag_id=AOYTLe7sZ63E