終わりの季節。

五島から横浜に帰ってきた。
しばらく留守にした横浜の海はちょっとスネているだろう。
でも結局は気を取り直して遊んでくれる、そう信じていた。

俺 「帰ってきたよ。おーい、どこにいるの?」
海 「・・・・」

俺 「隠れててもムダだぞー。どこだーい。」
海 「・・・・」

俺 「ど・・・どこいっちゃったんだよう?」
海 「・・・・」

俺 「ほんとにいなくなっちゃったの?おれがほったらかしにしてたから?」
海 「・・・ちがうわ」
俺 「いた!でも姿が見えない。どこ?」
海 「あなたにはもう見つけられないわ。」
俺 「どういうこと?」
海 「あらゆるものは変わりつづけるのよ。」
俺 「変わる・・・?」
海 「わたしはもういない。・・・いえ、正確には、いるけど、いない。」
俺 「やめてくれよ、そんなミステリアスな話。」
海 「U2も歌ってたでしょ。Sea moves in mysterious waysって」
俺 「あれはShe moves・・・だよ。」
海 「わかってる。うまいこと言ってみたかっただけ。」

俺 「もういっしょに遊んでくれないの?」
海 「さようなら」
俺 「そんな!またすぐ会えるでしょ?」
海 「・・・私にもわからないの。でも、季節はめぐるわ。また春はくる。」

俺 「あっ、この子は?」
海 「忘れ形見よ・・・私とあなたの」
俺 「そんな・・・」
海 「いままでありがとう。楽しかった。」
俺 「行かないで!」
海 「・・・・」
俺 「行かないでー!」

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GW7

漁港の湾の中にけっこういい型のアジの大群がいるぞ、
と思ったらムツでした。
春になると、キビナゴの子どもを追いかけて湾の中に入ってくるんだそうな。
うまいぞ!と通りかかった漁師さん。
五島のキビナゴをたらふく喰ってるわけですもん、そりゃあうまいか。

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GW6

森の中、こもれびのヒラスズキ!(五島ってすごいよね!?)
ぐっさんが帰った後、見よう見まねでやってみた。
と、いうふうに、ぼくの釣りは真似ばかりだ。

が、ふと考えてみれば、ぼくの釣りは、もともとは父の、そして兄ちゃんの見よう見まねで
それから出会ったいろんな人の見よう見まねでできている。
ぼくの釣りは、ぼくの釣りではない。
もっというと、そもそも、おれはおれじゃない。おれはみんなだ。
(いまちょういいこと言った)

みたいなことをうだうだうだうだ、ひとりで釣りしてると考えたりして、
そんでその間ずーっと鳥の声がしてた。
ひばり、うぐいす、あと、チロリッチロリッって鳴くやつ、いろんな鳴き声。
いいねえ、あれ。

にしても、はあ、終わっちゃったなあ、GW。
だれかいっしょに釣りいこうよ!

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GW5


ヒラスズキ狙ってみんなで島に渡ったらめっちゃ凪だったので早々にあきらめて漁港でウダウダしてましたーの巻。

出演、クウルさん、たこちゃん、パグちゃん、ぐっさん、おれ。

サバンナに住む草食動物くらい目がいいらしいクウルさんが岩の隙間に根魚発見!
すかさず、ぐっさんが「これ使って!」とシンゾーを渡してくれる。

ク「ちがう、もっと右!」
ぐ「こんどは行きすぎ!」
た「そこ!ふぉーるさせて!」
パ「底まで!」
ぐ「そこでステイ!」
ク「はい動かして!」

言われたとおりに動かしたら(そうでもなかったか?)、
岩の間からアカハタちゃんが飛び出してきた!

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GW4

死んで、閻魔大王の前に立った時、どんな話をするか。という妄想をよくする。
「天国行きか地獄行きか、お前の話を聞いてから決める。
 さあ、おまえが生きているとき何をしてきたか、話してみろ」
と閻魔さまに言われ、自分の一生のことを話す。
問題となるのは、その話を聞いた閻魔さまのリアクション。
閻魔さまになんと言われたら素敵か、それを基準に、今の人生を送りたい。
最近の僕の理想形は、話を聞きおわった閻魔さまがうなるように
「ロックだねえ・・・地獄!」と言うパターンだ(いまんとこ、ぜんっぜんそんな生き方してないけど)。
そのほかにも、閻魔さまが
「無言で抱きしめてくる」とか「ヒイヒイ笑い転げる」というパターンにもあこがれている。

で、今回知りあった、ぐっさん。
千葉から五島まで、いたずら大会に参加するためにいきなりやってきた、ぐっさん。
ぐっさんの場合、ひととおり話を聞いた閻魔大王が
「オレの跡をつがないか?」と言うはずだ。まちがいない。
悪だくみ(といってもすてきな悪だくみですよ)のすばらしい才能があり、さらには肝が据わっている。
閻魔大王が惚れこむのも無理はない!

そんなぐっさんとのヒラ釣行。
朝一のポイントで、ビューティフルバラシを経験した後は、北へと大きく場所を移動。
単独でいくつか磯をまわる。朝とはうって変わり爆風。しかも真横から。なんとか一本とった。
小さかったけど出会えた喜びはでかい。この風の中1本引っ張りだした俺!成長したな!

その帰りには、川でヒラセイゴと戯れていたぐっさんを見学。
シンゾーベイトをたくみに使い、見てるだけでおもしろい。
こーいうの、ぜんぶ勉強になる。

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GW3

五島滞在4日目、朝からヒラスズキ狙い。
風はなく、うねりだけが残ったサラシ。
潮位が高くて前に出られないけど、コンディションはいい。

3カ所目のごく浅いポイントで出た。
ちょうど真正面から朝日が顔を出したところで、
逆光の中でヒラがエラ洗いする。1秒もない一瞬のできごと。
光とサラシ、銀に輝く魚体、飛沫、躍動感。
美しすぎて一瞬リールを巻く手が止まる。
その瞬間フックアウト。

どきどきしてしばし立ちつくす。
うれしくて叫びたくなるようなバラシ。
そういうのも、あるらしい。

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GW2

アオリもアラカブも反応がわるくなっていくのでありました・・・
きたー!と思ったらタコだったり・・・

よーし!と思ったらオコゼだったり・・・

あああ兄ちゃんから出てる!哀愁が出てる!

決して弱音をはかない甥っ子の口からも「おっかしーなー」の声が漏れる!
どうした!五島!



4日間の滞在を経て、都会へと戻った兄親子。
飛行機から降りた瞬間、甥っ子が発した言葉は「釣りたりん!」だったという。
大丈夫!甥っ子よ夏休みは爆釣まちがいなしだ!
なんの根拠もないけれど!

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GW1

五島に着いた瞬間、先に帰省していた甥っ子に
いいアラカブを見せつけられた!
どうよ!って。

兄ちゃんもウシシシとクーラーボックスを開けて見せてくる。
いい型のアオリ!
うはー。
五島に帰ってきたって感じだねえ。
出だしは好調だったわけです。
とーこーろーがー・・・

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釣り、世界が奏でる音楽。

仕事で知り合ったキクヤさん。音楽の作家さん。
三田のスタジオで打ち合わせしてたとき、
キクヤさんのPCに魚のシールが貼ってるのを僕は見逃さなかった!

「・・・好きなんすか?」
「・・・好きなんですよ~」

ってやりとりがあり、沖堤シーバスにお誘いした。

雨予報だったから「やめます?」ってメールしたら、
一言「攻めたい」と返事。
攻めたいって・・・正直、今年もらったメールの中でいちばん男らしいメールだったな。

雨の沖堤は貸切り!
音楽の作家さんですからね、アドバイスには細心の注意を払った。
「ルアーの動かし方はビブラートな気分で、とはいえ、スタッカートを忘れずに、
 そして魚に気づかれないよう、自分の存在感はピアニシモでお願いします」と伝えた。
というのはウソで、勝手にばんばん釣ってた。

最後、何匹釣りました?って聞いたら、数えきれませんって。
20は釣ったかなあ、なんて言ってる・・・
うはっ。

にしても、釣りは音楽っぽいのかもしんないな、と帰りのクルマの中で思う。
保坂和志が、小説は音楽だっていうときの音楽と同じ音楽。
ビートとかリズムって言った方がいいのか。

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釣れたの舞

前回のブログで、今後魚が釣れたら「釣れたの舞を舞う」と宣言したのだけど
そのルールを釣り場で会ったみなさんにも勝手に適用してみた。

事情がわかってない方もいるのに、いきなり
写真をとるときに、「舞を舞って!」と言ったのだけど、
なんだろう・・・写真を見る限り、みんな「舞」のイメージが間違ってる、
と言わざるをえない。これはなんだろう・・・とにかく舞ではない。

でも、とにかく、みんな舞を舞うべき日となった。

ネイティブアメリカンの伝統的な踊りは、
バッファローなど獲物となる動物にささげられるものだったらしい。
っていう話をよく思い出す。今日も思い出した。

ハットリさんがナイスサイズをゲット!
ハットリさんは音もなくす~っとシーバスを釣る。
釣られたほうも、最後まで釣られていることに気づいていない、的な。
あっ、やっぱあれか、ハットリと名がつく人は忍者的なのか。

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