月別アーカイブ: 2015年10月

ヒラマサへの道(3)

先日の、超ハード地磯で迷子になって以来、
もうキツめコワめの磯はやめとこう、と思ってました。
今回は、エントリーが厳しい場所ではない。

keshiki2

・・・はず。・・・でした。・・・のだが。

いろいろあって、気づけば過酷な行程に。
途中何度か、同行のイワテルくんが「俺たちカモシカか!」と
叫んでたんですが、下の「マウンテン・ゴート」のことですね。

ネットで写真見て「すごい」というより「俺たちじゃん」と思った。
途中、荒木さんとタコちゃんは、もっとマウンテンゴートだった。

goat1 のコピー

goat3

磯に着いた時は、足がガクガク。
ふんばってキャストするも、ヒラマサはトップに出てくれない。
ジグに切り替えて、アカハタ釣る。
となりでばんばんアカハタ釣ってたクウルさんに別の大物がかかる。
ドラグがギュンギュン鳴いて、ラインブレイク。残念。

akahata1

↓イワテルとアカハタ。いい型ぞろい。

akajo

帰り道。ふたたびマウンテンゴート。
まじできつい!でも、絶景。
マウンテンゴートも、すごい景色見てるんだろうなあ。
もうこんなのイヤだ!と思うのだけど、
道中クウルさんが「おれたち冒険者じゃん?」とか
「悠々として急げ(by 開高さん)」とか、
男心をくすぐるセリフを差し込んでくる。
いい言葉だ。男はNever Stop Exploringだ。
と思うけど、、、、やっぱキツイ。

・・・ところで、いつヒラマサ釣れるんやろなあ!

keshiki1
(タコちゃんの写真借りました〜)

夜ボート。

kikuyasan

時間ができたので、ストライカーさんに乗船。
けっこう渋くて苦労したなあ・・・
タイトに通さないと出ません。
ビシッビシッと毎回タイトにやれないんですよねえ。
でも、決まると出ます。
キクヤさん、いいの釣りましたー!モンゲー!

kojisan

厚治さんはやっぱキャストうまい。

ヒラマサへの道(2)

でかいヒラマサが釣りたい。
クウルさんタコちゃんが、とっておきの地磯に誘ってくれました。
私は初めての場所。高いとこが苦手なので事前に確認したのです。
「そこは降りるのに怖くない地磯なの?」と。
そしたら「怖くはないよ。長いだけで。」との返事。
長い・・・?

ま、怖くないなら大丈夫かあ〜と、
ヒラマサで頭がいっぱいなのでウキウキ出発しました。

夜明け前の暗闇のなか、山を下っていきます。
長い。道のりが長すぎる!そして斜面が急すぎる!時々垂直じゃん!
何度も確認したんです。「これ、帰り、登ってこれると?」と。
そしたら、ふたりとも「大丈夫」とは言わない。
ただ暗闇の藪の中で「帰りのことは考えるなっ!」とだけ聞こえてくる。

hotoke1

やっとのことで磯に降り立つと、すさまじい絶景。
そしてすさまじく釣れそう。
でもほぼ垂直の長〜い山道を
踏ん張りながら降りてきたため、膝が笑って磯を歩けない。
もう一度、聞いてみる。

「帰り、ほんとにダイジョウ・・・」
「帰りのことは考えるなっ!」

hotoke2

開始早々でっかいシイラがクウルさんのルアーに襲いかかったり、
目の前でバショウカジキが豪快にジャンプしたり、
すごい光景を目にしつつも、
ヒラマサはタコちゃんの一本のみ。
たまに根魚狙いに変更し、みんなでアカハタを釣る。

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そして考えないことにしてた、例の、帰り道。
磯から、山と崖を見上げる。泣きたくなる。
「瀬渡し船を呼んじゃったりして〜!」
冗談っぽく言ったけど、めっちゃ本気。瀬渡し呼ぼうよ!

hotoke4

必死に登る。一応たまにロープも張ってあるが、
しばらく誰も通ってないらしく
途中木登りになり、クリフハンガーになり、最後は迷子になった(笑)。
・・・笑い事じゃない!

光の先に道がある!と
ちょっと宗教っぽい言葉で自分をはげまし、上へ上へ目指したら道路に戻った!
全身ズタボロ。この泥だらけの魚たちのように。

hotoke3

ふたりが「しばらくは来なくていいね」と言ってる。また来る気か!

でかいヒラマサへの道は、長く、険しい。
そしていまちょっと迷子中。