これを釣りにきたわけではない。
(ちなみに目測35センチ)
これを釣りたかったわけでもない。
(ちなみに目測10センチ)
クウルさんとトップチヌ。
初体験の釣り。でも雨。すごく雨。
で、雨の上がったすきを狙って打っていく。
雨の濁りは増してくるし、そもそも魚の姿ないし、状況悪し。
そんな中クウルさんの釣りを盗み見る。
かれこれ何カ所目だったか。活性高そうなのがいた。
クウルさんがアドバイスをくれる。
言われたとおりやるとチヌ追っかけてくる。
乗りそうで、乗らなくて、また乗りそうで、乗りそうで、乗らない!
うおーたまらん!
ポッパーの後ろの水面がもわんとふくれる。
あー、あー、でも、また乗らんかー!
って思った2秒後、「グウワポッ」と音がしてルアーが消えた!
竿がしなった!合わせた!ドラグが鳴った!
うおおお、たのしいいいいいっ!
ルアーもポイントもアクションも
クウルさんの言うとおりにやっただけ。
そして、
モワンのあとに、乗らなくても冷静にアクションを続けたのは
いつか見た釣り番組で児島玲子さんが
「乗りそうになって乗らなかったとき焦ってアクションを乱しちゃダメっ」
って言ってたのを心に刻んでおいたからだ。たぶん・・・そうだ。
すごい人たちのアドバイスで、初トップチヌ51センチ、とったどー。
ありがとう!
95%はクウルさんのおかげで、4%はコジレイのおかげで、釣れました!
でも、最後の1%だけですけど、やっぱ「おれ持ってる」と思うわけです。
海に流れ込む名もなき小川を眺めながら
「千と千尋」でいえばやっぱ
ハクが自分の名前を思い出すシーンだよな。
あれほんと最高だよな。みたいなことを考えてる時だった。
膝まで海水につかってキャストしていたのだけど
とつぜんバランスをくずし、海の中へつっぷした。
やばい!
ケータイは?よかったポケットに入れてなかった!
カメラは?よかったケースの中まで浸水してない!
でも全身ずぶぬれ。
立ち上がったものの、歩けない。
足をあげるとビーサンの鼻緒が切れてた。
クルマに戻り、道端で全裸になる。
通り過ぎるクルマの視線が痛い。
去年もこのビーサンで滑って磯から海に落ち、
ケータイをダメにしたのに。
何にも学習しないんだもんなー。
今年もお盆は五島。
書きたい事いっぱいある(だっていっぱい釣り行ったもん)
のだけど、まずは今回いちばん釣った人から!
愛すべき甥っ子!
言われた基本をもくもくとやる。
熱中してやる。
そしてよく笑う。しかもいい顔で!
そりゃあ釣りの神様も釣らせたくなるわなあ。
しょっぱなからいいアカハタを釣り、
最後には巨あらかぶ釣り上げた。
ひんまがった竿をにぎりしめ、
おおーっ!て叫んでる姿はずっと忘れないと思う。
甥っ子よ、だいじなことを学ばせてもらったよ!
チヌはせつない目をしていると思う。
「前世では人間だったのですが、いろいろあってチヌになりました。」
と言ってる気がしてならない。