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ソウルフィルはソウルフルだった。

「海」のときはオーケストラの動きが海に見えた。
「巨人」のときはオーケストラの上にたくさんの色が見えた。
いやいや、大げさでなく。
ソウル・フィルハーモニーオーケストラ、すごいパワーだった。
いきがぴったりすぎて気持ち悪いくらいだった。
今日をもって、指揮者チョン・ミュンフンのファンをやめる。
そして熱烈なファンになる。
あー、そして団員たちの表情のよいことといったら。
譜面を共有する2人が目を合わせて微笑み合うシーンが何度もあった。
目に入っただけでバイオリン、ビオラ、チェロ。
今日はきてるねー!と自分たちでも感じてるのかな、と思って見ていたのだけど。

それにしてもすごかったなあ。
首席コントラバスの表情が最高にかっこよかったなあ。ソロもすばらしかったしなあ。
演奏後真っ先にチョン・ミュンフンが立たせたのもその人だった。
トランペットとホルンうまかったなあ。
いちばん拍手が大きかったのはホルン部隊だった。

拍手鳴りやまず、アンコール。
忘れないために書いておくと、チョン・ミュンフンは
「ありがとうございます」と日本語で言ったあと、
Special encore for you. Little bit long but (笑) Ravel ”La Valse”
と言った。
ラ・ヴァルスもアンコールとは思えない気合いの入りようで、そしていい演奏で、
そういった、サービス精神といったら違うかもだけど、
気持ちのありようというか、心の込め方というか、
チョン・ミュンフンのすばらしさはそういうところだと思う。
あーほんとにやられた。
アンコールが終わった瞬間、前に座ってたひとりのおばさんは体を踊らせ、もうひとりは涙をふいた。
たしかに、踊りたいし、泣きたい演奏だったなあと思った。
かくいう自分も泣きすぎてとなりの知らないオッサンに二度見されてしまった。

アンコールが終わっても拍手はなりやまず、
チョン・ミュンフンが楽団員に合図をかけると、
みんないっせいに「ありがとう!」つづけて「A Happy New Year !」。
・・・そんな!こっちがありがとうって言いたいよっ!って観客はみんな思ったと思う。

にしても、チョン・ミュンフンがいつもやる、拍手を受けた後に自分の左胸を何度か叩く、
あのポーズはなんなのだろう。
心です、心。
と言ってるように見えるのだけど。

20111112昭和音大ホール

頭痛薬でぼーっとしながら聴く。
マーラー1は要所要所で突然ゆっっっっったりとさせてた。
クサくなりそうなのにそうならなかったのはていねいな演奏のせいだと思う。
上手とか下手とかはわからないけれど、とにかくていねいで、
「ていねい」というのはすばらしいものだと思いしらされる。

左前にすわってたオッサンが途中からポロポロ泣きだした。
ツイッターで調べてみたら、コンサートに来てた人たちがずいぶん興奮してた。
みんな満足だったらしい。