月別アーカイブ: 2012年4月

釣り、世界が奏でる音楽。

仕事で知り合ったキクヤさん。音楽の作家さん。
三田のスタジオで打ち合わせしてたとき、
キクヤさんのPCに魚のシールが貼ってるのを僕は見逃さなかった!

「・・・好きなんすか?」
「・・・好きなんですよ~」

ってやりとりがあり、沖堤シーバスにお誘いした。

雨予報だったから「やめます?」ってメールしたら、
一言「攻めたい」と返事。
攻めたいって・・・正直、今年もらったメールの中でいちばん男らしいメールだったな。

雨の沖堤は貸切り!
音楽の作家さんですからね、アドバイスには細心の注意を払った。
「ルアーの動かし方はビブラートな気分で、とはいえ、スタッカートを忘れずに、
 そして魚に気づかれないよう、自分の存在感はピアニシモでお願いします」と伝えた。
というのはウソで、勝手にばんばん釣ってた。

最後、何匹釣りました?って聞いたら、数えきれませんって。
20は釣ったかなあ、なんて言ってる・・・
うはっ。

にしても、釣りは音楽っぽいのかもしんないな、と帰りのクルマの中で思う。
保坂和志が、小説は音楽だっていうときの音楽と同じ音楽。
ビートとかリズムって言った方がいいのか。

釣れたの舞

前回のブログで、今後魚が釣れたら「釣れたの舞を舞う」と宣言したのだけど
そのルールを釣り場で会ったみなさんにも勝手に適用してみた。

事情がわかってない方もいるのに、いきなり
写真をとるときに、「舞を舞って!」と言ったのだけど、
なんだろう・・・写真を見る限り、みんな「舞」のイメージが間違ってる、
と言わざるをえない。これはなんだろう・・・とにかく舞ではない。

でも、とにかく、みんな舞を舞うべき日となった。

ネイティブアメリカンの伝統的な踊りは、
バッファローなど獲物となる動物にささげられるものだったらしい。
っていう話をよく思い出す。今日も思い出した。

ハットリさんがナイスサイズをゲット!
ハットリさんは音もなくす~っとシーバスを釣る。
釣られたほうも、最後まで釣られていることに気づいていない、的な。
あっ、やっぱあれか、ハットリと名がつく人は忍者的なのか。

釣りという奇跡。

ほんとうは仕事で行けるはずじゃなかったのに、
うまいこと片付いて、夜ちょっとだけ行けることになった。
それだけでもまず奇跡だった。

そしたら、たけるさん、ハットリさんとも合流できて、わいわい釣りをすることに。
それも考えてみれば奇跡的だ。
釣りをしてなければ決して会うことも、
ましてや冗談言い合うこともなかった人たちだ。
そして潮の具合はとっても悪いはずだった。
なのに魚たちはビンビンバンバン反応してくれたのだ。考えると奇跡だらけなのだ。

だから、釣れた魚のサイズが小さいからって、
「ま、こんなもんすかね」的なすかした態度をとった僕はほんとよくなかった。

「釣れたーっ!」って大声で叫んでよかったし、
スズキへの感謝の気持ちをこめた
「釣れたの舞」を舞うことだってできた。
たけるさんとハットリさんと抱き合って喜んでも大げさではなかった。

もっと「釣りという奇跡」への思いを前面に出さなきゃ!
つぎ、堤防の上で大声で叫びながら舞を舞ってるヤツがいたら、僕です。

もっと遠く!

天気がわるいから釣りに行けない。
仕事がたまっているから釣りに行けない。

というこんなときはついつい脳が釣りの妄想に走りがちになる。
こんな攻め方をしたらどうだろう。とか
あそこをさぐってみたい。とかね

エロいな。
釣りどエロ。

もっと遠く!って、ぼくもそう思います。

いつか海に飛びこむ日まで。

イチハラさんはフライ師だ。

会社の先輩、イチハラさんを誘って、いま絶好調の沖堤へ。
ぜったい少なくとも一匹は釣れるはずだった。
熱い「釣れましたね握手」をするはずだった。
うおおおー!って顔したブツ持ち写真をとるはずだった。
・・・はず、だっ、た!

なにかの卵?こわいけどワクワクするなあ。

でも!釣れなかったプロセスがあったほうが、いつか釣れた時の喜びってすごい。
そして、そのときは握手どころじゃなく、抱き合って、そしてふたりで海に飛び込むのだと思う。
イチハラさん、釣れたらぜったいやりましょう。
カメラのセルフタイマーをセットして、抱き合いながらのブツもち飛び込み。
イチハラさんがやんなくても、おれひとりでやる!

あ、そうそう、帰りには今日もまた「MR.第2ボタン」ことハットリさんと話せた。
いっしょにいたヨシダさんとも話せて、数分だったけどすごくおもしろかった。
みんなで記念写真撮ればおもしろかったのに!気がきかないぜ俺。

見れないものを見る。

木更津のジャックで、アニキ小林氏と日がな一日ボートシーバス。
川~河口~橋脚まわり~広大なシャローエリアと景色の違うところをせめていく。
てことは、シーバスは川にも河口にも橋脚などのストラクチャーまわりにも、
とくに変化のなさそうなシャローエリアにもいるということで、
そう聞くと、「どこにでもいる魚」という気がしてしまう。
でも実際にはどこにでもいるわけではない。なにかの理由でそこにいる。
その「理由」や、季節とか天候とかベイトによって居場所が変わったりするその「理由の変化」を
たいていの釣り人は「こうこうこうだから、いまは、こう(のはず)だ」と
語るけれど、それは「見た」ことのあるものじゃない。経験則だ。
釣った経験、釣れたと聞いた経験、でシーバスの水中の生態が頭の中にできていく。
疑り深い僕の頭半分はいつも「ほんとかなあ」と思って話を聞いているが、
やってると、たしかに季節のパターンっていうのはある。
そういうのが、なんとも不思議。
自然すげー!と思うと同時に、人間の経験則すげー!とも思う。

ああ、だらだら書いてしまった。

貪欲に、けれど注意深く獲物を追う小林氏。まるで・・・シーバスの様だ!

 フラットデッキのボートの釣りは自分が水面を走っているような気分になっておもしろい。
見ないはずの景色を見ている。
そんな景色の中で、元気いっぱいの魚たちがぽつりぽつりと釣れつづけると、気分サイコー!
・・・のはずだが、今日はお腹がいたくてタイヘンだった。
橋脚まわりについたカキがでっかくてうまそうだったから、
「これ食えるんすかね?」と聞いたら、船長ジャックさんが
「ハラ痛いんだからやめとけば?」と。そりゃあそうだ。

ああ、ダラダラ書いてしまった。

明るいうちからNODE130にくってきた!

こちらはその前日に地元横浜で。70アップが釣れた。
これも「年に一度この時期ここに魚が集まる」+「とくにあそこの沈み根に大きいのがつく」
という人から教わった経験則にのっとったものだ。
だからといって、経験則が「まったくあてになんないじゃーん」っていう日もあり、
それもまた釣りのおもしろいところかなあと。

第2ボタンゲット!

ずっと話しかけられずにいた片思いの先輩に、
卒業式の日、意を決して「第2ボタンください」と
話しかけた女子高生の気持ちを想像しながら、以下、読んでください。

昨年の秋だったか、ぼくがまるっきりボーズだったときに、
対岸で4匹も釣ってて、この人はなんで釣れるんだろ、いつか話しかけてみたい、
とこのブログで紹介したHさんこと、ハットリさん。

いつもお世話になってる渡船屋の釣果情報にしょっちゅう名前が出てるし、
みんな釣れてない時もなーんか釣ってるし、

あんまり釣りに興味がなさそうな渡船屋のご主人も
「あの人はうまいよ~、いつも釣ってくるもん」と言ってて、
ずっと前から、ぼくん中では横浜沖堤のヒーローになってた。

そのハットリさんに、意を決して、とうとう話しかけてみた!
ずうずうしく2ショット写真までとらせてもらった!
あああ、第2ボタンゲット気分!

釣りの方は、爆風にやられてまったくバチルアーを泳がせられず。
最後になって、ヒラスズキ用に買ってたHound 125F Fang
思っきし投げてゆらゆらさせてたら釣れたー。
なんとか3ゲット。あたりはけっこうあったんだけど、
魚のサイズの小ささに全く対応してない2番フックだからなあ。
でも、バチの時期にひとつ新しい引き出しが増えたな。
その名も「ためしに投げてみるもんだ釣法」!