心身が疲れきっていて、こういうときは磯を歩いて、
一度「まともな疲れ」にするのがよいはずだと急きょ五島へ。
さらに島に渡る。一発イイのをかけたけど、すぐにバラした。ぜんぜん問題ない。
俺は「釣り人が俺」という大きなハンデを背負っていつも釣りをしているのだ。想定内だ。
そのあとサラシがなくなり、全くあたりが出ないので、
いつかビデオで見た「侍ツルサキの超絶ヒラスズキすぺしゃる」(たぶんぜったいタイトル間違ってると思う)
の中の、穴釣りテクニックを真似してみる。
バイブレーションを沖から引いてきて、根と根の間のスポットでヒラヒラと落とす、みたいな。
なんでもやってみるもんだなあ。まったくサラシのないどクリアな水の中を
一匹の美しいヒラスズキが追いかけてきて、
根と根の間で落ちゆくバイブレーションにいままさに食らいつこうとしている!
が、次の瞬間、コツンとルアーをつつくと、
身体をクの字に曲げてシュバッと身を翻し、沖へ去っていった。
ウハーっ!おもしろい!
ルアーにがぶりといかなかったのは、いわゆる「見切った」ってやつでしょう。
帰りの船でずっと考えてたのは、魚がルアーを「見切る」ってどういうことやろう、と。
「これは食べちゃいけないやつだ」っていうのがDNAに組み込まれているとしたら、
それは毒魚とかでしょう、きっと。
「魚に似た怪しい動きをするやつを食べてはいけない」というルールを、
魚はどう学んで、それがどう次の世代に伝達されるのか、
っていうのは不思議なもんだなあと思う訳です。
だれかもうそういう研究してるのかな。きっとしてるんだろうなあ。
帰りの船でとなりあわせたエギンガーさん。
ハンサムやし、人当たりもめっちゃいいから、思わず写真を撮らせてもらった。
高校生かと思ったけど、クルマ運転してたし、たぶん大人やな。
ほんとハンサム&ナイスガイやったなあ。そりゃあイカも寄ってくると思うよ。