釣り最終日。
いまのところ50センチくらいのチビを2匹のみ。
なんとかいいサイズのヒラスズキを1本とりたい。
と思って、厚治さんと二手に分かれ、よさげなところをひとつひとつやっていく。
何度かたたいたポイントだったけど、
よいサラシが広がったのでサラシの中をいちばん長く引けるコースで
ミノーを通してみる。すると、ゴン!
きたー!!!!けっこう強い!!!!
とうとう出たぞ、ナイスサイズ!
・・・・のチヌ!
まじかー。おもしろかったからいいけどさ!
その後ポイントを移動したところで、もう一発出た!こんどはヒラ!
でもやっぱりチビ。50センチくらい?
ふう。難しいもんだ。と思っていたら、
となりの磯の上から「でかいっ!」と切迫した声が聞こえる。
見上げると厚治さんのウエダ12フィートがありえないくらいひんまがってる。
でもそこはキャッチするには足場が高すぎる。
磯の下に入ってランディング手伝おうと一目散にその磯場へと向かう。
厚治さんがリールのベイルを返しいったん魚を沖に走らせているのが目に入った。
そのしばらく後「ばれたー!」と。
2日前にキャッチした82センチとは比べ物にならないくらいでかかったらしい。
くやしいだろうな、と思って話を聞いてたら、すがすがしい顔してた。
最後にもう一カ所別のポイントに入ってみる。
けれど不発。ここで終了とした。
やりきった感と、疲れと、名ごり惜しさと、反省と、いろいろな気分で。
磯から上がり、帰る準備をしていると犬を釣れたご夫妻がやってきた。
聞くとここらへんの畑の持ち主で、以前飼ってた犬の墓にお参りに来た、と。
お彼岸だしね。
お墓のある場所は、初夏になれば島と島の間の水平線に夕日が落ちるのが見える場所で、
その景色はほんとにすばらしいものだという。
そんな場所に埋葬してもらって、
こうしてお墓参りしてくれる人に飼われて、幸せだったろうなあ。
ご夫妻のいまの飼い犬がすり寄ってくるので頭をなでる。かわいい。
「名前、なんていうんですか?」と聞いたら「チビ太」と奥さま。
最後もチビかー。