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春磯

無風。南の磯にはうねりだけが残ってました。

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思いのほか魚がでない。
そんな中で荒木さんがかける。

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少し金色がかったナイスサイズの春の魚体。
シンペンをタイトに通してやっと、って感じらしい。

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また。

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イワテルも途中参加。
一本釣り上げると、足をガクガクふるわせながら(笑)、
背中をバンバンたたきハグしてくる。そういう魚だもんね。
こっちまで盛り上がっちゃって写真撮り忘れた。

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おれもさんざんバラしてやっと一本!
条件が揃えば釣れるっていうけれど、それでも一本にたどりつくまでが長い!

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だからうれしい。

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かっこいい。ヒラスズキになりたい。

Khul’s Emotional Weather Report
イワテル坊主
たこや記

国誉めフィッシング

磯に向かう車のフロントガラスに桜の花びらがはらりはらり降ってくる。
磯につづく小道を歩くとキジが慌てぎみに横切っていく。

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富江の磯に立って、遠く大宝の方を見ると、どんよりした雲の中から時々太陽が射して山が光る。
磯際にできるサラシも、潮位や波の強さや光の変化にあわせて、次々と色や姿を変える。

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冬の間はモノトーンでキリッとかっこよかった磯も、
菜の花みたいな緑と黄色の植物がいたるとこに咲いていてにぎやか。
淡い褐色の海藻があちこち打ち上げられている。これがひじきか。
目をめっちゃワイドレンズにしてみると、山と磯と海がカラフルな点描みたいになっている。
その点描の中に一点、異色の銀色が躍る。うはー。その色。

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photo:khulmann

 

みんなでてくてく歩く帰り道は鳥の声もカラフルで、
おまえ今までどこにおったん?みたいなやつらが声色合戦をやっとった。

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と五島の春の磯のことを書いてみても、
磯を歩いて景色をみて風を感じて音を浴びる「あの感じ」のことはなんにも伝えられない。
五島の磯の春は、五島の磯の春を歩く以外に知りようがない!

以下、内田樹先生の「呪いの時代」からの引用。

本邦における「国誉め」と同じです。それは「我が国は美しい国である」という主張のことではありません。そうではなくて、現に目の前の山や野がどのようであり、森がどのようであり、川がどう流れており、人々はどのように日々の営みをなしているかを、とにかく価値判断抜きで列挙していくことです。「国誉め」は写生です。・・・・・「写生的列挙」の美点は、詳細に記述すればするほど、人間の行う記述によっては「なまもの」を汲み尽くすことはできないという不能を覚知できることです。「記述」することによって僕たちは何かを確定し、獲得し、固定するのではなく、むしろ記述すればするほど記述の対象が記述しきれないほどの奥行きと広がりをもつものであることを知る。対象はそのつど記述から逃れてゆく。千万言を尽くしても、眼前の花一輪も写実的に描写し切ることができない。写生が僕たちに教えるのは、「なまもの」の無限性、開放性と、それに対する人間の記号化能力の恐るべき貧しさです。

磯の英才教育!

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クウルマンの竿が曲がった瞬間、磯を走りだした息子。
かけてから、とりこむまで、目の前で見れた。よかった。
はじめて生で見たヒラスズキ。
体高のすごい、すばらしい魚やった。

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「しばらくこのまま見ときたいね」
「ほんとカッコよかね」と大人たち。
でかいヒラスズキの存在感ったらない。

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英才教育!

ピクニック!

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「おれたちのはフィッシングってゆーよりピクニックやけん」
年末飲んでるとき、あらきさんがそう言ったのは、
あれじつは名言やったんじゃないか。

人はこの世にピクニックをしにきた、としたら、すてきじゃなかろーか。
・・・どうやろーか。

2014初ピクニックは恒例の嵯峨ノ島。
あらきさんとイワテルくんと。タコちゃんはお休み。

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fish&photo by khulmann

あらきさんがいいのを釣っていた!
聞くまで教えてくれなかった。
あ・・・つったよ、80くらいやったかな・・・と。
ピクニック的には、そういう感じなのでしょう!
にしてもきれいな魚!

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photo by khulmann

おれは1バラシ。でも1本かけたぞー!

夢とかなんとか

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やっぱり、夢とかなんとか青臭いことは大事だ!
夢を語る人のちかくにいないと、夢を語ることを忘れてしまう!

さっき家に帰りついた瞬間、脈絡もなくその2点についてつよく思った!

五島でちょこっとヒラに行ってきた。
クウルさんと、タコちゃんと、イワテルくんと。
いい写真だと思ってしまったので、大きめにけいさいだ!

彼岸やったけん

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お彼岸やったけん、墓参りしとこうと、ちょこっと五島へ。

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子どもとあらかぶ釣りに行った堤防。
海をのぞくと魚がきれい。
五島の観光スポットと言ったら堤防際ですよ。観光パンフにそう書きたいですほんと。

かけてた偏光グラスをレンズの前に置いて撮ってみたら、
けっこうちゃんと水中が写ったよ。

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さて福岡帰るか。さみしいなあ、、、と思いつつ海岸沿いを走ったら、
ベタ凪と思ってた磯がサラシてるじゃないか!
ウネリが入ってる!ごほうびウネリだ!
そして、たまたま竿つんでた!ごほうび竿だ!
たまたまミノーが2本だけ入ってた!ごほうびミノーだ!
もう流れ的に釣れるでしょう!
ごほうびヒラスズキ!
ありがとう、ごほうびくれた人!

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2013年の春の旅

のキャッチフレーズで「あんたこの世に何しにきたの」っていうのがあった。
たまーにそれ思い出して考えちゃうんよね。
何しにきたんやろう、って。釣りしにきたのかな。

ともあれ。
今年も小林厚治さんが五島に来てくれたよ

初日は「冬かっ」と空につっこみを入れたほどの寒さ。
ウェット来てるのに雨風にやられてブルブルです。
風波だけでサラシは弱い。いっぱつイイのが出たけどバラシ。食いが浅いのかな。
その後全くアタリでない。。。
そんな中、厚治さんはきっちりアタリを出し、2匹ゲット。さすがです。
聞くと、まじすか?って釣り方してる。ここはもう得意のあれやるしかない。真似。
厚治さんのやってるやりかたで、沖のサラシを狙ってみると・・・

ふほー。半年ぶりのヒラスズキ。
顔を上げると、ずいぶん先の瀬の上から厚治さんがグーサインしてる。うれしいなあ。

その後、厚治さんにはアタリがつづくが乗らず。ぼくにはアタリさえない。
寒さに震えながら街に戻り、ここは、あったまらなければと
クウルさんタコちゃんと夕食。

ぼくの釣りの先生たちです(こんなしてますが)。
今年のimaのカタログ、厚治さんの特集も、
クウルさんの文章もすばらしいです(こんなしてますが)。
http://imag.ima-ams.co.jp/2013/02/catalog.html
ぜひカタログ見てみてください。ほんといいですから。

自他共に認める天才肌のタコちゃん。人間離れした運動能力で魚を釣り上げます。
それでも聞かずにいられません。「いま、天才肌って言った?」
そしたら「・・・うん」と。写真はその瞬間。

さあ、二日目!今回は日程短く、これで最終日。
日曜日で、雨も止んだとあって人が多い。空いた場所に入っていくけど、しぶしぶだ。
そんな中、どう攻めるのか。しばし厚治さんのやり方を眺める。

波風強くなり風裏へ。磯を歩いて、歩いて、見つけた小場所。
厚治さんに教わった方法をしつこくやってると、小さいヒラがくってきた!
エラあらいでフックアウト。でも・・・見っけたぞ!
同じ場所をもう一回攻めます。サラシの下のディープなエリア。全く同じ箇所でゴン!
あれ?重い。寄ってこない。払いだした潮のせいかな。
ラインがじわじわ出ていく。10メートル先には瀬が出てて、ラインがすれすれ。
思い切りドラグゆるめていったん魚を沖に出す。ラインの角度をつくったら
巻きます!いっしょうけんめい巻きます!波に乗せてなんとかゴロタの上に乗せる。
あらら。でかい。手尺ですが80はありそう。

露出もとんじゃう輝きやったよ。はあー。ヒラスズキは美しい。見とれる。
元気を取り戻すまでゴロタの隙間の水の中でしばらく待つ。
その時間がまたいいもんね。
すまんね。でもよう釣れてきてくれたね。あんがとうね。と俺が言う。
うっせー。そんな好きなら最初から釣るな。大事にしろ。バカ。きついとぞ。
と魚が言う。

移動した先で、でっかいサラシの中から小さいのが一匹パコっと飛び出す。
少年ヒラスズキ。小さいけれど若い力でぐいぐい引いた。
さらに、同じサラシの沖目を狙うと、まともなサイズがかかった。こちらは元気なエラあらいでフックアウト。
あの、サラシの中から飛びだし、全身をふるわせ、針が外れ、ルアーがパコーンと飛んでいく様は
何度見ても楽しい。くやしいんだけど、いいぞー!と叫びたくなる。

その後さらに波が高くなり、風裏に逃げるけどタイムアップ。
一日半だけだったけど、歩いた。やりつくした。濃密やった。足ガクガク。

魚に会うのが目的なんだけど、その中で自然に会うし、人に会っとるんよね。
自然も人も、慣れちゃうと当たり前と思ってしまうんやけど、ほんとはすごいと思うんよね。
あんたこの世に何しにきたの?って尋ねられたら
魚釣りを通して、その土地との一体感を、仲間と呼べる人といっしょに感じに来た。
と答えたいなあ。

春が来てた。

五島の海もすっかり色どり鮮やか。
気づいたら春になっとった。いかんいかん。つり行けてない。

そして五島に春を知らせるのはこのふたり。
ビックリマンマサの大学生コンビ。今年も五島にやってきた。
たまたま僕が一日だけ五島に帰ってた日曜日、
ふたりがクウルさんやタコちゃんと嵯峨ノ島に上陸していると聞いて、帰りの渡海船を待ち受けた。
船を降りてきた瞬間びっくりさせようと、カメラを構えてヘン顔でシャッターを切ったら・・・



・・・知らん人が降りてきた!

向こうも、知らない男がいきなりヘン顔でカメラ向けてくるからキョトーンてしとる。

つづいてマサが降りてきた。東京湾以来。

ビックリマン!一年前のコージさんとの五島の旅以来。

日本に誇る世代間交流&地域間交流の図。いいなあ。この図。
左端にいる人が五島に日本全国からやばい釣り人をおびきよせる。

最初に降りてきた人(写真中央)は離島でパンを盗まれることで有名なイワテルさんやったよ。

それにしても、ヒラスズキのために五島遠征中、ほぼずーっと凪やったという、もう
もってるとしかいいようのないふたり。来年も五島に春を連れてきておくれ。

見切られの科学。

心身が疲れきっていて、こういうときは磯を歩いて、
一度「まともな疲れ」にするのがよいはずだと急きょ五島へ。
さらに島に渡る。一発イイのをかけたけど、すぐにバラした。ぜんぜん問題ない。
俺は「釣り人が俺」という大きなハンデを背負っていつも釣りをしているのだ。想定内だ。

そのあとサラシがなくなり、全くあたりが出ないので、
いつかビデオで見た「侍ツルサキの超絶ヒラスズキすぺしゃる」(たぶんぜったいタイトル間違ってると思う)
の中の、穴釣りテクニックを真似してみる。
バイブレーションを沖から引いてきて、根と根の間のスポットでヒラヒラと落とす、みたいな。

なんでもやってみるもんだなあ。まったくサラシのないどクリアな水の中を
一匹の美しいヒラスズキが追いかけてきて、
根と根の間で落ちゆくバイブレーションにいままさに食らいつこうとしている!
が、次の瞬間、コツンとルアーをつつくと、
身体をクの字に曲げてシュバッと身を翻し、沖へ去っていった。
ウハーっ!おもしろい!

ルアーにがぶりといかなかったのは、いわゆる「見切った」ってやつでしょう。
帰りの船でずっと考えてたのは、魚がルアーを「見切る」ってどういうことやろう、と。
「これは食べちゃいけないやつだ」っていうのがDNAに組み込まれているとしたら、
それは毒魚とかでしょう、きっと。
「魚に似た怪しい動きをするやつを食べてはいけない」というルールを、
魚はどう学んで、それがどう次の世代に伝達されるのか、
っていうのは不思議なもんだなあと思う訳です。
だれかもうそういう研究してるのかな。きっとしてるんだろうなあ。

帰りの船でとなりあわせたエギンガーさん。
ハンサムやし、人当たりもめっちゃいいから、思わず写真を撮らせてもらった。
高校生かと思ったけど、クルマ運転してたし、たぶん大人やな。
ほんとハンサム&ナイスガイやったなあ。そりゃあイカも寄ってくると思うよ。