見切られの科学。

心身が疲れきっていて、こういうときは磯を歩いて、
一度「まともな疲れ」にするのがよいはずだと急きょ五島へ。
さらに島に渡る。一発イイのをかけたけど、すぐにバラした。ぜんぜん問題ない。
俺は「釣り人が俺」という大きなハンデを背負っていつも釣りをしているのだ。想定内だ。

そのあとサラシがなくなり、全くあたりが出ないので、
いつかビデオで見た「侍ツルサキの超絶ヒラスズキすぺしゃる」(たぶんぜったいタイトル間違ってると思う)
の中の、穴釣りテクニックを真似してみる。
バイブレーションを沖から引いてきて、根と根の間のスポットでヒラヒラと落とす、みたいな。

なんでもやってみるもんだなあ。まったくサラシのないどクリアな水の中を
一匹の美しいヒラスズキが追いかけてきて、
根と根の間で落ちゆくバイブレーションにいままさに食らいつこうとしている!
が、次の瞬間、コツンとルアーをつつくと、
身体をクの字に曲げてシュバッと身を翻し、沖へ去っていった。
ウハーっ!おもしろい!

ルアーにがぶりといかなかったのは、いわゆる「見切った」ってやつでしょう。
帰りの船でずっと考えてたのは、魚がルアーを「見切る」ってどういうことやろう、と。
「これは食べちゃいけないやつだ」っていうのがDNAに組み込まれているとしたら、
それは毒魚とかでしょう、きっと。
「魚に似た怪しい動きをするやつを食べてはいけない」というルールを、
魚はどう学んで、それがどう次の世代に伝達されるのか、
っていうのは不思議なもんだなあと思う訳です。
だれかもうそういう研究してるのかな。きっとしてるんだろうなあ。

帰りの船でとなりあわせたエギンガーさん。
ハンサムやし、人当たりもめっちゃいいから、思わず写真を撮らせてもらった。
高校生かと思ったけど、クルマ運転してたし、たぶん大人やな。
ほんとハンサム&ナイスガイやったなあ。そりゃあイカも寄ってくると思うよ。

見切られの科学。」への4件のフィードバック

  1. いか

    わざわざエギまで引っかけさせて、手まで汚させて撮らせて頂いたのに
    いい笑顔だ。

    返信
    1. たーちん 投稿作成者

      >イカさま
      ほんとにめっちゃ感じいい人やった。
      またどこかで会うでしょう笑

      返信
  2. いわさき

    お疲れさまやねー。そうそう、「まともな疲れ」よねー。
    この季節は雪山いくんだけど、最近それとは別に山歩きにはまってしまい。

    奥多摩とか奥武蔵とか奥秩父とか。
    1,000m前後の低山なんだけど、20kmくらい山歩いてくるだけ。

    アイゼンが欲しくなってきた今日この頃。
    この疲れ感も、いーよー。(神々の山嶺/夢枕獏著、読んだ?ちょーいーよー)

    返信
    1. たーちん

      >いわさき
      山いいよね、若い頃は時々行ったけどなあ、
      最近は獲物というモチベーションがないと・・・
      >神々の山嶺
      何年か前にはまった。夢枕獏も釣りバカぞ。

      返信

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