小林厚治さんと博多港で合流し、夜行フェリーで五島へ。
明け方、船からの景色がヤバかった。まじヤバい。
おもわず、「地球最高!」と甲板から叫んだ。
すると、地球が返事をするのです。
「お前も最高!」と。「ていうか、人類最高!」と。
厚治さん。船の窓から朝日を浴びて、これからの釣りに思いをはせている(はず)。
この秋の五島がどんなにコンディション良いか、
ずいぶん吹き込んだのだ。盛って、盛って、だ。
現実なんかどうでもいい。大事なのは夢のクオリティだ!
3日間の初日、厚治さんをどこに連れてくか悩ましかった。
ヒラスズキを釣ってほしいが、微妙に、凪。
そこで、五島の釣友イワテルとともに、魅惑の沖磯「ホゲ島」へ渡礁することに。
ホゲ島と聞くだけで、ヒラマサ、カンパチ、オオモンハタ、キジハタ、アカハタ、イサキ、シイラが
すでに釣れた気になってしまう。
実際島につくと、ベイトびっしり。その下に大型フィッシュイーターの姿も見える。
夢がヤバい!
・・・が。潮がゆるいのだ。
厚治さんがシイラをかけるも、喰いが浅く、フックアウト。
その後、また厚治さんが、ヒラマサっぽいデカいのかける。これも喰いが浅く、フックアウト。
潮が動いた一瞬のときだけ、アカハタがバタバタっと釣れた。
夢より潮か・・・。
イワテルがアカハタを切り身にしてぶっこむ。狙うはクエ。
高級魚を餌にしたら、もっと高級魚がくる、という寸法だが・・・
俺たちの気持ちは、がっつり、ホゲ島の夢に喰いついてる。
けれど、魚たちは、なかなか喰いついてこないのだ。
こいよ!もっとこいよ!愛には愛で感じあおうよ!
穴があいているから、ホゲ島。
向こうに見えているのは、夢だ。
いいぞホゲ島! いいぞ夢!
いいぞイワテル!
この秋の旅は、イワテルのすごさをひしひしと感じる旅になった。(つづく)