やっぱり五島はゴールデンウィークだな、と思いを新たにしたわけです。
3月、4月は、気温の変化も大きく、急に冷え込むことも多いから、まだまだ春が遠慮がちに思える。
「春、はじめてみたんですけど・・・」と「・・・」がついている気がするのだ。
それが、4月の中頃から気温も安定してきて、ゴールデンウィークのころには、
草木も、鳥も、潮の流れも、自信たっぷりに「私、春ですから!」と歌っている。
春の大合唱です。
そんなときは、磯を歩くにかぎる。
五島の北東の磯は、山が急にずとんと海へ落ちていて、磯を歩けば、
山の合唱も、海の合唱も、聞くことができる。
いろんな景色や魚に出会うために、朝から晩まで、とことん磯を歩いてみることにした。
最初のポイントでは、オオモンハタかエソに出会えるはず。
そう思ってワームを投げていたら・・・なんか、のそ~っとした重み。
藻か?と思っていたら、急にビクビクしだす。
最初姿が見えたときはマトウダイと思い、テンションが上がったんだけど、
正体がちゃんとわかった瞬間、さらにテンションが上がりすぎて、ドタバタしてしまった。
約50センチのラメヒー!うほほほー!うまそー(実際にうまかった!)。
いつもは通りすぎるだけの海岸。実は急深のナイスポイントでは?
と、エギを放り込んでみる・・・
おったおった!
この間もずっと、山からはホーホケキョだの、ピロピロピロだの、クユックーだの聞こえてて、
ジョギングしてる人も「つれますかー!はあ!はあ!」とか言ってて、なんかみんな明るい。
海底の違いと、深度の差が、水色のグラデーションをつくる。
写真にはうつらない、風、匂い、音、思い出。ぜんぶひっくるめて春です。
あー、みんな、五島に来ればいいのに。
子どもの頃、父や兄と通いつめた磯へ。
子どものころ、家族の前で転げ落ちた磯。
あのときは母もここに来てた。よーこんな急斜面にピクニックにくるわ!と今になって思う。
なんか投げると、なんか食ってくる。アラカブと思った魚は、ソイやった。
五島では少ないんやけどね。出会えた。
日も暮れて来て、よーし、最後はいっぱつ、ヒラスズキか青物に出会いたい、とちょっとキツめの磯へ。
はあー。景色ですね!景色!
春の霞を斜光が照らして、ぼわ~っとなっとる。
こういうところも、五島の観光コースに入れるべきだ。急な山道を歩くことになるけど・・・。でもこれが五島やん?
目の前は流れの速い深場で、海岸の入り江は急に浅く、そこに大量のハダラらしき魚がたまってる。
期待できるぞ、と思ったけど・・・ てん、てん、てん、です。 まあ、そんなものです。
でも、夜になると、入り江はタイやらヒラスやらの宴会場になるんじゃないのかなあ。
夜ひとりでこの磯に来る勇気はないけれど。
日が落ち、最後にスズキに会いたいなあと、夜の川べりを歩く。
潮の引いた岸でヘッドライトを消すと暗闇の中に音だけ残る。
カニたちのざわざわ、水の流れ、イナッコの跳ねる音、ルアーの着水音、対岸を走るジョガーの足音。
スズキの捕食音は聞こえなかった。
まだなのかな。
ムラソイ? いるんだ。
ヒラメも いるんだな。
ヒラメ釣り上げたときはそれなりにテンション↑だったはずなのに、さらっとした文章だね。
ちなみに「今でしょ」のくだりは・・・いらんね 笑
>イカさま
ご指摘の箇所は修正しといたけん・・・笑
うん、こっちの方がいいね!
爽やかな五島の春の日差しや風、香りまで感じますよ。
おっけー。さんきゅー!
ずるい。もう、ずるいとしか言えん。
イソメとかゴカイじゃないんでしょ、この出会い皆。
国破れて山河ありって言葉をふと思い出して(意味はナシ)、
あの詩って「春望」っていうのな。
春望だらけだ。うーん、裏山鹿。
>いわさき
いうとくけど、この釣果、
五島だから、じゃないよ。
おれだから、だから。