コージさんが「パフパフしたい」と、東京からやってきた。
パフパフの名手、冷凍古賀さんに、
2日間みっちりパフパフさせてもらったのである。ライギョ釣り、である。
で、思ったことが(ちょっと話は飛ぶけど)、
「釣りは、人間が世界を学べるように、と神様が授けてくれたもの」ってことだ。
まずなんつっても、喜びを教えてくれるよね。釣りは。
はじめてのライギョ釣りだったけど、
想像以上にむずかしくて、なんどもバラして、最後の最後に釣れた。
釣れたっていうか、古賀さんの言ったとこに投げて、言った通りに動かして、
言った通りに止めて、言った通りにまた動かしたら釣れた。
それでも、ライギョの出方、手ごたえ。やっと出会えた喜びつったらなかった。
でも同時に苦しみも教えるよね。苦しいもんなあ、ずーっと釣れないと。
自然のことを教えてもくれる。季節のことや、潮のこと。
今回で言えば、浮草、浮き藻、カエルや田んぼのこと。
地理もね。歴史もそうね。ライギョは食用のために大陸から持ち込まれたんやもんね。
あとなんつっても、人と出会え、と教えてくれる。
オープンであることはいいなあ、気配りできることはいいなあ、
とコガさんの態度を見つづけて思ったなあ。
それも、コガさんを通じて、神様が教えてくれてるんやろうなあ。パフパフは偉大やなあ。
やっと一匹釣りあげたとき、農作業してたオッサンたちが集まってきて、
どうやって釣った?どこから来た?うれしいだろ?おれは昔よくライギョ食ってたぞ。
みたいにいろいろ話してくるわけです。そーいうのもおもしろいんだよなあ。
にしてもコージさんの釣り魂はすごい。
神様もあきれるやろうなあ。
「一日18時間くらい釣りするのがおれたちふつうじゃん?」って言われたから
「ですよねー」って答えたけど、ふつうじゃないかもなあ。
しかも集中力というか情熱というか、体力がすごいんだよなあ。
炎天下の中でもガンガンいくしなあ。まいりましたです。
コガさんとコージさん。
ライギョ顔・・・らしい。別れ際にふたりでライギョになった。
ほら、やっぱ、釣りは神様が人間にプレゼントしてくれたものなのである。
水草の間から、「パフッ!」「バフッ!」って
ライギョの飛びだす音が頭にこびりついて離れない。
音の釣りだな。