初心の磯

台風19号が関東に上陸するという日。
急きょ、五島へ。24時間だけの滞在。
関東付近にある台風は遠く離れた五島にも強い風を吹かせていて、
福岡空港からの飛行機は五島に着陸できないかも、と言っている。
そして「着陸できない場合、熊本に引き返します」と。なぜ熊本!
そう突っ込んだらカウンターのお姉さんも笑いながら「な、なんでですかね」と。
平和や。

熊本なら熊本でおもしろい、と思ったけど無事着陸。

翌朝、釣りの初心にかえってるらしい、
すがすがしいクウルさんと合流してヒラスズキ釣りへ。風裏を選んでポイントに入る。
波はどうにかなるものの、風がすごくて釣りづらい。しかも大潮満潮タプタプ。
3箇所目くらいのポイントで、潮がだいぶ下げたとこでやっとこさ1本出た。
でも食いが渋い。スレがかり。60センチくらい。

磯を歩く。

風と波の音が耳の奥でゴーっと響いてて、
その音の中で海に浸かったり出たりしながら
ただただ磯を歩いてるときが好きだ。

歩きながら、ちょこちょこ場所変えて打ってると、
沖の瀬の横にできたサラシのプールみたいなところでドン!と来た。
沖に一直線に走る。タマンかなあ、と思ってドラグ調整してたらフックアウト。
魚たまってるかも?と同じところに投入したら、今度はゴニョゴニョしたアタリ。
さっきのフックアウトを反省して合わせをていねいに2、3回入れる。
重っ。じわじわ寄せてくる。海面にヌメッと魚体が出たけど、
遠くてヒラだかタマンだかわからない。色はタマン、形はヒラスズキ、、、に見えた。
どっちなの!
だいぶ寄せて、ランディングどうしようかなあ、と思いはじめたとこでフッとフックアウト。

地合が来たと思って、場所ずらしながら粘るもノーバイト。ふう。。。

強かった2尾の走る感触、ドラグの音、潮の音、強い風。
雲の間から太陽が射した瞬間に色を変える海。そういうすべて。

この2年半の釣り。

2年半ブログを書かなかった。。。
ワードプレスの使い方がもうわからなくなっている。。。
書かなくても、釣りには行ってた。

●2018-5-4@五島
会社辞めた時に先輩佐野さんが「大物を釣れ」と
プレゼントしてくれたステラで大きいヒラスズキを釣ってよろこぶ。

●2019  3月@五島
息子が磯のおもしろさにはまり、人生最初のヒラスズキを釣る。セイゴだが。

●2019  4~5月@五島
平成最後の日に、人生最大のヒラスズキを釣る。
令和最初の釣行で、息子が人生最大のチヌを釣る。

●2019 6月ごろ@ボルネオ島(マレーシア領)
パプアンバスが釣りたくて、ボルネオのジャングルに1週間こもって、
で、釣れなかった。。。でもジャングルは素晴らしかった。

●2019 8月@北海道
北海道の旭川〜美瑛で行き当たりばったりの釣り。
美瑛川すばらしかった。

●2019年 夏のどこか@福岡 糸島
福岡の糸島では、時間があればたまに行ってた。夏は泳いだり。
キスの泳がせに夢中になる。釣れなかったけど。

●2019 9月@種子島
種子島での釣り。島をあちこちめぐる。だんだん釣り旅にはまる。
よくわかんない魚を釣り、のちに「ツバメコノシロ」だと判明。

つぎはどこに釣りいくか。。
五島の季節ごとの釣りも楽しみたいし、
日本中の海や川や風土を知りたいし、
海外のあこがれの魚たちも釣ってみたいし、
妄想だけでワクワクやなあ。

春風になれ。

先週の話なんですが。
春風が吹き始め、心のドアをノックするわけです。

「コンコン!春きたよー!」
「おお〜!待ってたよ!じゃあ釣れはじめる?」
「腕次第ですけどね!」
「腕かあ〜〜腕はどうかな〜〜〜〜〜」

春風との会話は、実際に声に出して、
風に向かって話さないとダメです。
そうしてはじめて、自然のことがわかるというものです。


それにしてもソワソワします。

いい風が吹いてくれれば、ヒラスズキが釣れそうです。
でも、休みがとれた週末に限って、無風の凪予報ですよ。
大丈夫。慣れてます。

深夜フェリーで五島に帰り、
釣友タコちゃんの仕事場のドアを春風のようにノックする。

「コンコン!来たよー!春風だよー!」

友達との会話でも、こういうことを
本気で口に出して言わないとダメなのです。
口に出し続けて、少しずつ、自然と一体になるのです。

翌朝。
天気予報は、無風&凪だったので、
ヒラスズキではなく、青物狙いの磯へ。

でも、早朝の山道を車で走っていると草木が風に揺れている。

あれあれ?
磯を見下ろしてみると、、、サラシてる!
予報、ちがうじゃん!
(でもいろいろ妄想してたから、
ちゃんとヒラスズキタックルも用意してある!)

急きょ、予定とちがう磯へおりる。
磯際にたどり着くと、一面のサラシ!
タコちゃん、一投(笑)!
さらにもう一尾!さすが!も〜焦るなあ!

私は、連続バラシ。
食いが浅いか、腕が悪いかのどっちかだ。
(それか、どっちもだ。)

だんだんアタりがなくなってきたので、
ミノーからバイブレーションに変えて、
サラシの下をじんわりじんわり引くイメージでやってたら、きたー!

瀬際まで寄せたけどなかなか上がってこない。
なんかデカそう。どうしよう。
糸スレちゃいそうだから、
ドラグ緩めて走らせて再度巻きます!

・・・・重い!と思ってたらちょうどいい波がきてランディング。

すかさずタコちゃんがボガを突っ込んでくれた。

やたー!!!!

86センチ!この体高!かっこいい!うれしくて震える!
自己最高です。そして前回の自己最高のときも、
タコちゃんがキャッチしてくれたのでした。

ありがとう友!ありがとう魚!ありがとう春風!
帰り道はゼエゼエ言いながらなんとか車にたどりついた。
運動不足。

みなとやゲストハウス。

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そういえば、こないだ壱岐に行ったんでした。仕事で。
せっかく壱岐に来たんなら、
大川漁志くんところに行かねばと思い、

会いに行ったら快く迎えてくれました。

ちょうど大川夫妻の「みなとやゲストハウス」が
本オープン初日ってことで、泊めてもらうことに。

部屋、ベッド、ふとん、洗面所、共有リビング、シャワー
こまか〜く気配りされてて、デザインがよくて、めちゃ居心地いい。
夢がこもった場所っていうのはいいですよね。
自分もそういう場所を持ちたい、と夢見てしまう43歳。


とにもかくにも、刺激になって、熟睡した一夜でした。

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猿岩!

つぎは釣りで行きたい。
実は福岡からすぐなんよね壱岐。

 

釣果にコミットする。

今、ライザップに通っている。
人生初のダイエット。
釣りのパフォーマンスを上げるためだ。

ライザップは徹底したマンツーマン。
私のトレーナーには特徴的な口癖があり、それが「そそそ!」だ。

最初は違和感あったが、あまりに聞きすぎて、
今ではそれを聞くためにライザップに行ってると言っても
過言じゃない。

俺:「これって、こういう筋肉のためにやるんですよね?」
トレーナー:「そそそ!」

聞きたくてたまらない。麻薬みたいな言葉だ。
体も変わってきた。

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だるんだるんだった腹もちょっと割れてきた。

俺:「やっぱ、腹は割れてた方がモテますよね?」
トレーナー:「そそそ!」

そして、今夜はちかくの港湾へ。ルアーを一通り投げたが釣れん。
すぐ帰ろうと思ったが、たまに大きいベイトが追われている。

突然ボトムラインをネチネチとトレースするイメージが思い浮かんだ。
そのときだ。頭の中であの声が響いた。

「そそそ!」

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かけあがりをピョンピョンときれいになぞる。
「そそそ!」「そそそ!」
声の導くままに、ボトムラインを泳がせてくる。
そしたら、ドンっ!

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かかった瞬間、重量感。心の中で聞く。

俺:「でかいすよね、これ?」
トレーナー:「そそそ!」

ライトもタモも持たず、ビーサンで散歩のつもりだったので
取り込みにめちゃ苦労した。
魚を海に帰しながら、また心の中で尋ねる。
これが、結果にコミットするってことですか?(そそそ!)

磯にBIG ONEを求めて。

ちょっと前の週末。タコちゃんと青物狙いで磯へ。

大物狙ってたら、でかい便意が来た。
しばらく便秘だったから、めちゃ嬉しくて、崖の上へ走る。

海ってすごい。
どんな便秘薬より、自然な便意へ導いてくれる。

そして、出てきたのは、意外なほどグッドサイズ!
しっかりと岩の間へ誘導し、無事にランディング。
YES!気持ちいい!

磯、最高!
そんな気分で釣り場へ戻ってみたら、
タコちゃんがいいアカジョやアラカブ釣ってる。

tacochan

気分上々で真似してみたら、アコウきた!
ハッピーな気分が
ワームに独特の生命感を与えたんやろうなあ。

kiji

別の日には、クウルさんときつい磯。
朝いち、クウルさんがヒラスズキをゲット。

araki

私も一発かけるも、とりこみバラし。
ちょっと落ち込んでたら、来た!いい便意が!
長年の勘で、これはでかいし、
しかも質がいい(固すぎず、柔らかすぎず)とわかる。
少ないチャンスを逃さないよう、
クウルさんに一声かけると、すぐにランディング態勢に入る。
写真がないのが残念だけど、
この日もすばらしいのが出た!

磯、最高!

いろいろありまずげどー春でずじー。

まずは壊れてたトップガイドを、修理しなきゃいけなかった。
行き着いた作戦は「自分でやらない」だ。
こういう作業に関して、自分がいちばん信用できない。
釣友タコちゃんに泣きついた。
めっちゃいい作戦だった!完璧復活!ありがとう!

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・・・で、海へ。
寝坊して潮位外しちゃったし、思いのほか波が高いし、
どうしたもんかと、いろいろ、ごにょごにょやってたら、
ドン!ってきた。

波の合間から姿が見えて、なかなか良さそう。
でもすぐ瀬に張り付いたみたいに、全く動かなくなる。
リーダーずるずるやってる感触、、、だいじょう〜ぶ〜笑?
しばらく、あーだこーだやって、なんとかランディング。
70後半かな。いい魚体!

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うれしいぞ!春だぞ!

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帰り道が気持ちいいのも、春らしさ。

sakura

春のまぶしさが目にしみる・・・歳とったせいか。

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命の輝きが、せつない!
人の営みが、せつない!

tsubaki

いろいろありまずげどー、ばえをむいでー、いぎまじょー
春つったらー、あだらじい出発でずよねえ

春の高まり。

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春はすごいですね。
草木がなんていうかやったるぞー!って感じやし。
海の中も海藻がぐんぐん伸びて、霞がかった空気に
光がキラキラ〜っとしてですね。全体的に何もかも前のめり。

そして、前のめりと言えば、小林厚治さん。
春のヒラスズキを釣りに、五島にやってきました。
厚治さんが五島に来るときはだいたい海が凪るんですが(笑)、
なんと今回、時化た!

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コウジさん、1日目は南でデカいのバラしたそう。
タコちゃんとイワテルと私は2日目に合流。

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満潮タプタプの状況で、タコちゃんが2本ゲット。さすがや。
でも、なんか波も落ちて微妙な感じです。
で、急きょ、二次離島へ渡ることに。
私もめっちゃ行きたかったけど用事があってここで離脱。

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やっぱり、離島のそのまた離島はポテンシャル高い!
コウジさんから良い魚の写真、送られてきました。

ヒラスズキ、かっこいいなあ!イケメンな魚体です。
まったくサラシがない中、とあるスリットをミノー
早巻きで通したら食ってきたそうです。
その後、本島に戻ったコウジさんは
北で群れに出くわし17本?釣ったらしい。17本って。春やな。

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翌朝、私もセイゴの群れに遊んでもらって終了。
春のシーズンになんとかもう一本大きいのを獲りたいけど、

釣りに行ける機会は少ないかもしれない。
コウジさん、つぎは秋かなあ?

やってきた。

人生にはいろんなものがやってくる。
そん中でもトップクラスにすてきな「やってくるもの」が春だ。
そしてそれ以上に、

やってくるすてきなものつったら、友だ。

平戸と五島のスター握手!(タコちゃん撮影)

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平戸の松本さんが来島していて
たまたまというか、またまたというか
居合わせたので、いっしょさせてもらいました。
荒木さん、タコちゃん、イワてる、松本さん、私、5人での釣行。

時化てるほうの、風のすごすぎない方へ! 

一ヶ所目。イワテル、握手効果!
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二ヶ所目。

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松本さん、一投目で90くらいのバラしたらしい。

みんなそこそこ釣って、わたしも2本キャッチ。
元気いっぱいの泳ぎでした。
なんですかね、魚も春の喜びでいっぱいなんやろうか。

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ポイントへは藪を行く道。

春、鳴き初めの鳥は、まだ声がういういしい。

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ざわざわする。
「春って感じじゃない?」と荒木さん。

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ひとり夕マズメを狙った松本さんからLINEが。

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アロワナか!

 

きっつ。

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気温がぐんぐん上がった日。
まーたポイントまできっつい行程で足がガクブルです。

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でもキライではないんですよねえ。

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冒険と書いて、キツイと読む。
荒木さん、タコちゃん、いわてるの後ろにくっついて
ゼエゼエ言いながら
山をこえ、岩にへばりつきながら、なんとかポイントへ!

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足場が高いポイントなんですが、
磯際でくってくるんだよなあと思って
手前までひけるリップ長めのルアーをひいてきてたら、
ほんとに足元からヌワリっと出てきた。ヌワッと出て、バクっと。
あれドキドキしますよね、魚体がぐわって出てきた瞬間。
83センチ。自己記録です。
じぶんであげれなくて、助けをよびました。
タコちゃんがランディングしてくれてなんとかキャッチ。
いつもありがとう!大好き!結婚して!

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その後場所を変えてもう一尾。
リップの長いのでキワキワ意識してたら釣れました。
元気いっぱいの70センチ。よーひいた。
帰り道は山の中で具合悪くなるくらいバテてしまって、
みなさんに迷惑かけました。
いつもすみません!ありがとう!結婚して!