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桜島で名人に出会う

仕事で桜島にやってきた。
仕事場のすぐそばに、海釣り公園があったため、たまらず下見に。
強風の中、フカセ釣りをするエキスパートっぽい格好の男が。
サングラス、グローブ、コマセをまく姿、様になってる。。。
と思って近づいたら、小学生だった!

海中にたらしたビクの中をよく見てみると、んん?銀色に輝く魚体が二つ。

「あれ、スズキ・・・?」
「はい」
「でかいね」
「でかいです。もう一匹はヒラスズキです」

・・・おいおいやってくれるじゃないか、桜島の小学生。

「フカセで、オキアミで釣ってんの?」

専門的な問いかけに、釣りキチ小学生の目が輝いた。

「いえ・・・・キンギョです」

専門的な答えに、オレの目が輝いた。

「キンギョ・・・・って何?」

小学生はあきれた顔でリールを巻いた。針にはネンブツダイがついていた。
それをキンギョと呼ぶらしい。キンギョの泳がせ釣り。
でもそこ、海岸からほんの10メートル突き出た場所の
水深2メートルくらいのとこなんですよ。サラシもなんもない。
桟橋の下にぺろーんとネンブツダイを泳がせている。
こんなんで、真っ昼間からヒラが釣れるのか・・・恐るべし、桜島の小学生。

「きわめつけはですね・・・」

名人(と呼ばせてほしい)は竿を置きながらそう言うと、
桟橋の中ほどへオレを連れて行く。でかいクーラーがあった。ぱかっと開ける。
ブリがどでーんと入ってた。オイオイ・・・

「よく糸切れませんでしたね・・・」(名人に対してだんだん敬語になってた)
「8号のメインラインに、8号のハリスつけてますから」

・・・すげえ。