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国境へ

日本最西端の島へ。
東京から離れれば離れるほど体中に血が巡りだすのがわかる。
筋肉がゆるんでいく。

一年中風が吹く島なのだという。
仕事の現場となった崖の下にはものすごくよいサラシ。

ヒラスズキがいるという話は聞かない。
ここではサラシからどんな魚が飛び出してくるんだろうと妄想する。
やっぱりガーラかな。
よーく目を凝らすとサラシが消えた瞬間に大きな魚体が見える。
ナンヨウブダイだ。

人の少ない島である。
注意深くまわりを見ていれば、リアル・ディスカバリーチャンネルだと気づく。
わくわくするなあ。

こちらはオオゴアゲハのさなぎ。
とある家の庭の葉っぱの裏で、金色に輝いていた。
ふ化に近づくと、もっともっと黄金色になるのよ、と家のご主人。
ふ化するまでじーっと見てたかった。

海岸でワームを投げてみたら、ヤガラがすっとんできた。
こちらも金色。
この島の生物界では金が流行りなのか?

今回の旅で聞いたナイスな言葉。
●親が出稼ぎに出て子どもと離れ離れになる、もうそうならなくていいように、島を豊かにする。(島のヒーローSさん)
●はるばる来てくれて、ありがとう、ありがとう、これでまたわたしもがんばれるよ!(90歳のおばあ)
●いまの人は紙に書くから紙が覚える。わたしは紙に書かないから頭が覚える。(古謡伝承者のおばあ)