五島」タグアーカイブ

いいぞ、秋の磯旅(その1)

IMG_1206

小林厚治さんと博多港で合流し、夜行フェリーで五島へ。
明け方、船からの景色がヤバかった。まじヤバい。
おもわず、「地球最高!」と甲板から叫んだ。
すると、地球が返事をするのです。
「お前も最高!」と。「ていうか、人類最高!」と。

IMG_1207

厚治さん。船の窓から朝日を浴びて、これからの釣りに思いをはせている(はず)。
この秋の五島がどんなにコンディション良いか、

ずいぶん吹き込んだのだ。盛って、盛って、だ。
現実なんかどうでもいい。大事なのは夢のクオリティだ!

IMG_1210

3日間の初日、厚治さんをどこに連れてくか悩ましかった。
ヒラスズキを釣ってほしいが、微妙に、凪。
そこで、五島の釣友イワテルとともに、魅惑の沖磯「ホゲ島」へ渡礁することに。
ホゲ島と聞くだけで、ヒラマサ、カンパチ、オオモンハタ、キジハタ、アカハタ、イサキ、シイラが
すでに釣れた気になってしまう。
実際島につくと、ベイトびっしり。その下に大型フィッシュイーターの姿も見える。
夢がヤバい!

IMG_1213

・・・が。潮がゆるいのだ。
厚治さんがシイラをかけるも、喰いが浅く、フックアウト。

その後、また厚治さんが、ヒラマサっぽいデカいのかける。これも喰いが浅く、フックアウト。
潮が動いた一瞬のときだけ、アカハタがバタバタっと釣れた。
夢より潮か・・・。

イワテルがアカハタを切り身にしてぶっこむ。狙うはクエ。
高級魚を餌にしたら、もっと高級魚がくる、という寸法だが・・・

俺たちの気持ちは、がっつり、ホゲ島の夢に喰いついてる。
けれど、魚たちは、なかなか喰いついてこないのだ。

こいよ!もっとこいよ!愛には愛で感じあおうよ!

IMG_1218

穴があいているから、ホゲ島。
向こうに見えているのは、夢だ。

IMG_1225

いいぞホゲ島! いいぞ夢!

IMG_1228

いいぞイワテル!
この秋の旅は、イワテルのすごさをひしひしと感じる旅になった。(つづく)

ヒラマサへの道(3)

先日の、超ハード地磯で迷子になって以来、
もうキツめコワめの磯はやめとこう、と思ってました。
今回は、エントリーが厳しい場所ではない。

keshiki2

・・・はず。・・・でした。・・・のだが。

いろいろあって、気づけば過酷な行程に。
途中何度か、同行のイワテルくんが「俺たちカモシカか!」と
叫んでたんですが、下の「マウンテン・ゴート」のことですね。

ネットで写真見て「すごい」というより「俺たちじゃん」と思った。
途中、荒木さんとタコちゃんは、もっとマウンテンゴートだった。

goat1 のコピー

goat3

磯に着いた時は、足がガクガク。
ふんばってキャストするも、ヒラマサはトップに出てくれない。
ジグに切り替えて、アカハタ釣る。
となりでばんばんアカハタ釣ってたクウルさんに別の大物がかかる。
ドラグがギュンギュン鳴いて、ラインブレイク。残念。

akahata1

↓イワテルとアカハタ。いい型ぞろい。

akajo

帰り道。ふたたびマウンテンゴート。
まじできつい!でも、絶景。
マウンテンゴートも、すごい景色見てるんだろうなあ。
もうこんなのイヤだ!と思うのだけど、
道中クウルさんが「おれたち冒険者じゃん?」とか
「悠々として急げ(by 開高さん)」とか、
男心をくすぐるセリフを差し込んでくる。
いい言葉だ。男はNever Stop Exploringだ。
と思うけど、、、、やっぱキツイ。

・・・ところで、いつヒラマサ釣れるんやろなあ!

keshiki1
(タコちゃんの写真借りました〜)

ヒラマサへの道(2)

でかいヒラマサが釣りたい。
クウルさんタコちゃんが、とっておきの地磯に誘ってくれました。
私は初めての場所。高いとこが苦手なので事前に確認したのです。
「そこは降りるのに怖くない地磯なの?」と。
そしたら「怖くはないよ。長いだけで。」との返事。
長い・・・?

ま、怖くないなら大丈夫かあ〜と、
ヒラマサで頭がいっぱいなのでウキウキ出発しました。

夜明け前の暗闇のなか、山を下っていきます。
長い。道のりが長すぎる!そして斜面が急すぎる!時々垂直じゃん!
何度も確認したんです。「これ、帰り、登ってこれると?」と。
そしたら、ふたりとも「大丈夫」とは言わない。
ただ暗闇の藪の中で「帰りのことは考えるなっ!」とだけ聞こえてくる。

hotoke1

やっとのことで磯に降り立つと、すさまじい絶景。
そしてすさまじく釣れそう。
でもほぼ垂直の長〜い山道を
踏ん張りながら降りてきたため、膝が笑って磯を歩けない。
もう一度、聞いてみる。

「帰り、ほんとにダイジョウ・・・」
「帰りのことは考えるなっ!」

hotoke2

開始早々でっかいシイラがクウルさんのルアーに襲いかかったり、
目の前でバショウカジキが豪快にジャンプしたり、
すごい光景を目にしつつも、
ヒラマサはタコちゃんの一本のみ。
たまに根魚狙いに変更し、みんなでアカハタを釣る。

hotoke5

そして考えないことにしてた、例の、帰り道。
磯から、山と崖を見上げる。泣きたくなる。
「瀬渡し船を呼んじゃったりして〜!」
冗談っぽく言ったけど、めっちゃ本気。瀬渡し呼ぼうよ!

hotoke4

必死に登る。一応たまにロープも張ってあるが、
しばらく誰も通ってないらしく
途中木登りになり、クリフハンガーになり、最後は迷子になった(笑)。
・・・笑い事じゃない!

光の先に道がある!と
ちょっと宗教っぽい言葉で自分をはげまし、上へ上へ目指したら道路に戻った!
全身ズタボロ。この泥だらけの魚たちのように。

hotoke3

ふたりが「しばらくは来なくていいね」と言ってる。また来る気か!

でかいヒラマサへの道は、長く、険しい。
そしていまちょっと迷子中。

ヒラマサへの道(1)

hirasu2

ヒラマサ狙いで、クウルさんと磯へ。
クウルさんがヒラゴを釣りました。
私にも一発でたんですが、針がかりしなかったです。

できれば今年中に磯ヒラスが釣りたい。
じゃなきゃ今年度中に。
こないだ釣ったのは、小さくて、まだヒラマサと呼べるサイズじゃなかった。

hirasu1

ちなみにヒラスズキが釣りたい!ってなったときは、
思いたってから釣るまでにたぶん1年近くかかった。
あのときは、堤防でシーバスやるときも、
ヒラスズキタックルもちこんで向かい風の中で振り続けられる練習をしてた。
http://daysandtide.upper.jp/?p=1

磯からちゃんとしたヒラマサを釣るのに必要なことは、
いろいろありそうなんだけど、まずは・・・筋力やな(笑)。
足場の高い磯からヘビータックルで
ペンシルやジグを引き続けるのはほんとキツイ。
筋力、体力。まずそこからがんばる。
・・・マジメやな!

くやしい堤防

DSC04084

気がつけば秋やなあ!
人間も活性上がりますよねえ。
今日は、カマスとサゴシをつりに、息子と堤防へ。
なぜかイトヨリ釣れた。初めて陸からイトヨリ釣った!

カマスもサゴシもシブく、ちょこちょこしか釣れない。
底のほうにたまってんのかなあと、メタルジグでボトムを
チョコチョコやりつづけていたらいいあたり。
浮いてきたのは40センチくらいの・・・ハタ?かな、これ?

DSC04080

この直後、同じようなアタリで、
さらにデカいやつを息子がかけまして、
もうちょいのとこまで寄せたけど、ぶっちぎられた。たぶん同じ魚かな。
悔しくて堤防をバンバン蹴ってる息子に、
ノットもドラグもリーダーのチェックもこういうときのためにあるんだぞ!
とエラそうなことを言ってみたりする。

夜、家で、今日のあいつデカかったよな?と話しかけると、
「思い出すから二度と言わないでっ!」とのこと。
ばか、そういう魚を思い出しながらあれこれ考えんのが楽しいんじゃん。

夏終わってた。

mahata1

気づいたら夏が終わってるじゃないか・・・
毎年恒例のお盆フィッシングは、
暑すぎて釣りにならん!と海水浴半分での釣りが多かったんですが、
写真を引っぱり出してみると、いい魚釣れてるんじゃない?
甥っ子のマハタに、イカさんのイカ。

natsu1

赤女やオオモンハタ、あとカマスやショゴも遊んでくれました。
今年はだいぶメタルジグ買ったな・・・。

  花火代 メタルジグへと 消えていく

ntasu2

natsu3

出会った一人一人が思い出のように、
出会った一尾一尾が思い出やなあ。
いいこと言うなあ。。。一魚一会やなあ。

気づいたら夏終わってたから、
気づいたら来年の夏になっとるんでしょう。
それまで、いろんな釣りをがんばります。

natsu5

natsu4

進化しよう。

aracab

日々、けっこうめんどくさいことありますね。
なんで人類はもう何百万年も
(その前の生物を入れたら何十億年も)進化しといて、
恐れとか悲しみとか苦しみとか嫉妬とか全くない
ヘイヘーイ!今日もハッピーハッピー!
っていうだけの存在に進化できなかったのか。
いったい何やってたんだ!祖先たち!

あと、船酔い。あれも進化の過程でなくしてくれてよかった。
あれほんといらない。

「でもさ、不安や恐れる気持ちがあるから、
 祖先たちは危険や天敵から身を守ることができたんだ」★

みたいな反論はたしかにわかる。
でも、あまりに能天気でハッピーハッピー野郎すぎて、
ライオンが思わず食べるのをやめて
背中に乗せてわーいわーいってやりたくなるような人類に進化できたはずだった。

今後の人類のために
まず俺がそういうヤツに進化するしかない。
まあまあ、いける気がする。
キス釣りに来た防波堤でボーっとそんなこと考えてたら、
目の前をイカがすーっと泳いでいった。
チャンス!ふだんイカは釣らないが、
こういうときのためにエギは常備しているのです。
泳いで行った方になんとなく投げると、のった!わーいわーい!
防波堤の上で熟睡してる息子を
「タモの時間です!タモの時間です!」とたたき起こす。
寝ボケながらも、なんとかネットイン。ハッピーハッピー!

ika

その後は、先日覚えた
「エビス!って叫びながらキャストするとタイが釣れる釣法」を
トライしつづけるも、今日はうまくいかず。

えびす。

hama

キスの天ぷらが食べたくて、キス釣り行ってきた。
そしたら以前このブログで紹介したじいちゃん(※防波堤の人々)と再会。

私 「久しぶりすねー!あのときいろいろ話を聞かせてもらって」
じい「ぜんぜん覚えちょらんばって」

覚えちょらんとか・・・
「キスは釣れんよ〜」と言われ、諦めムードでキャストすると
一投目から小気味いいアタリ連発!型もいい。
じいちゃん、釣れるぞ・・・

息子が「えびす!」って叫びながらキャストしてる。
なんだろうと思ったら「ばらかもん」というアニメで、
タイが釣れる呪文として紹介されていたとか。
もしかして効いたのかな・・・

chinu

チヌがきた。タイっちゃタイか・・・
キスがだいぶ釣れてたし、じいちゃんにチヌいらんかなー?
って聞いたら「もらうもらう!」って喜んでくれた。
そしたらその後「これお返し〜」とキスとカワハギ持ってきた。

gobe

「チヌの恩返しやなあ・・・」と息子がつぶやいている。
息子はちょいちょい名言ぽいことを言っては、
同意を求めてくるので
めんどくさくて釣りに集中できない。
その後も、「五島の海はそれだけで水族館やなあ」とか言ってて
聞き流してたら「・・・今の名言やなあ」とつぶやいている。
しばらくたってから、
「さっき何て言った?水族館がなんて?」と聞いたら、
「どした?CMに使えるぞって思ったんやろ?」と。
(ちなみに私はCMなどをつくる仕事をしている)
・・・使わんし!

jisan

五島は西の端にあるので日が長い。
じいちゃんは、潮の上げてきたけん釣れ出すかしらんって、
まだまだ粘る様子でした。

心はゴールデンですか。

kyoryu

天気予報通りの時間にピタっと風がやんで、
そうすると波の音だけがクリアに聞こえる。
サラシの海にまっすぐ遠くルアーが飛ぶ。
そういう瞬間は気分いいっすねえ!
子どもの日の朝一時間。
セイゴたちに遊んでもらいました。
背中かっこいい!

R0025299

今年のゴールデンウィークは
ほとんど釣りに行けず終わってしまったので、
今月と来月を
勝手にゴールデンマンスと呼ぶことにした。
ゴールデンかどうかは休日の多さじゃなくて
気持ちの問題なんだっ!
というわけで「心がゴールデンな釣り」を展開していく予定です!

こみち

michi

観光ガイドには載ってないけど、
五島に友だちが遊びに来たら連れて行きたいなあ、
というポイントがいくつかある。
釣りをしてなかったら知らなかった景色。
五島の南側、富江の磯に抜ける森(藪?)の小道も、
そんな景色のひとつです。

冬の終わりには小道いっぱいに椿の花が
赤い絨毯のようにしきつめられます。
このGWに行ったときは、
白い小さな花びらが敷きつめられていました。

shokubutu1

サクラ?
っていう季節でもないしなあと
まわりを見渡すと、これだ。
磯を遠くからながめると、
この白い花があちこちに咲いてる。
これ、花見の価値があります。
勝手に命名、磯桜。ほんとは何ていうんだろ。

minami1

釣りをしていたら、
どんどん深い霧がたちこめてきて、
道を見失って帰れないんじゃないか!っていう怖さと、
一面真白でウットリ!っていう
気持ちが入り混ざります。でもなんか外国っぽくない?

mugi

小道を帰っていると、
キジたちがテクテクと逃げていきます。
森(藪?)の切れ目から麦畑が
突然顔を出してハっとさせられます。
釣れなくても、釣りはこういう景色に
出会えるからいいんだよなあ

釣れなかったことを正当化しながら
キジたちの後をテクテク歩く。