ぐだぐだ」タグアーカイブ

五島を紹介するCM(案)

美しい海

豊かな自然

新鮮な海の幸

情緒あふれる教会

笑顔あふれる子ども

そのへんのおばさん

そのへんのばあちゃん

ロマンにみちたじいちゃん

ロマンにみちてないじいちゃん

腹をすかせた猫

腹をすかせすぎて訳がわからなくなってる猫

尖ったナイフのような中学生

よく飛んでくる黄砂

元はサティだったシティがさらに違うお店になったTSUBAKIYA

日本一美しいビーチってググると最初のほうに出てくる海水浴場

小学1年から高校3年までずーっと同じ遠足の場所だった鬼岳

インドのカースト制度におけるバラモンと関係があるのかないのかバラモン

いくつになってもソワソワする夜市

理由はわからないけどいきなり追いかけてくる人

いまはもう入れないイアナ

いまはもうない中央シネマ

いまはもうない津本商店

いまはもうない杉山レストラン

いまはもうないWEST

いとしい五島

僕たち私たちの五島

だれもやったことのない釣り(1)

近所の岸壁でちょっとだけやってみる。
すっかり夜光虫の季節になってしまい、
ボラの子かイワシか、
小魚の群れが光の塊となって水面を移動していく。
うう、、、まったく釣れなそう・・・
そ、、そして、実際にまったく釣れない・・・

夜の海にひとりでいると、しかもまったく釣れないと、いろいろ考えてしまう。
今日考えたのは、「だれもやったことのない釣り」ってなんだろうっていうことだった。

一個だけ思いついたのは、自分をエサにした大物釣り。
これはだれもやってないだろう!
と一瞬テンションあがったけど、やりたくねえな、そんなの。

気分。

視覚はもちろんあるね。
でも聴覚も大きい。ざざーとか、ごごーとか。
潮の香りをかぐ嗅覚だってあるし、潮をかぶる釣りをしてるとしょっぱい味覚も。
岩肌に対する触覚もあるわけです。
もちろん、なんだかわからないけど釣れそうとか、
危険だぞとかいう第6感もきっとフル稼働してる。

磯に立つとき、いつも、全感覚で海を感じていて、
すべてが快感だ、なんてことはないけれど、
でも、やっぱりすごく気分のよい瞬間に満ちている。

ずいぶんと磯を歩いた五島での冬休みでした。
ずーっと磯を歩いているような気分で、この一年、生きていきたい。

何か、すんごい何か、に出会えるんじゃないかとワクワクしながら、
風や波を感じながら、仲間と冗談言い合いながら、
でも、ずっこけないように一歩一歩しっかり地面をとらえながら。
・・・よーし、釣果に恵まれなかったことを、いい話風にしてごまかす作戦、以上終わり。

釣りを教えてくれた人、いっしょに釣りに行ってくれる人、
釣り話でもりあがってくれる人、釣りばっかり行くなと怒ってくれる人、に感謝。

にしてもどうすりゃいいんだ。
釣り道具が五島から届かないから、この3連休釣りに行けそうにない。

 

 

磯練

冬場になると産卵のために大物が寄ってくるというウワサの、南端の磯に行ってみた。

ずいぶん前に来たことあるけど、なんにも覚えてなかった。
事前に調べたポイントもわからず、
人の入ってない岬の先端をとりあえず確保する。
しょっぱなからあたったけど、コツンとちいさい。メバルっぽいな。

夜が明ける。
そしたら、真正面に富士山がばーんと見えるじゃないか。
ははー、こんだけでも来てよかったね、と自分に言い聞かせる。

小さい山を越えたりして、あちこちやってみるがダメである。
とぼとぼ長い道のりを駐車場へと帰る。
ここは有名な観光地でもある。
観光客ってちょっと気分がハイなのか、すれ違うたび話しかけてくる。

「どうでした?」「だめでしたよー(笑)」

「釣れました?」「いやあぜんぜん(笑)」
「スズキ狙い?どうだった」「だめでしたね(笑)」

何度も釣れなかったことを告白していると、だんだんハラがたってくる。

「釣れました?」「じゃけん釣れんやったっちいいよっじゃろーが!(怒)」
・・・つい方言で叫んでしまう。心の中でだけど。

エアーフィッシング

離岸流を見極めると、立ち位置を確認。
波が崩れる直前にフルキャストして、まずは表層をとろとろひいてみる。
すると、ほんの20m先のかけ上がりでドンッ!って来て、
ずり上げると70センチくらいはありそうなヒラメじゃないか。

浜で仕事している漁師さんたちが集まってくる。
「こんな近くにこんなデカイのがいるんだ。わしら沖に出るだけソンじゃな。兄ちゃんスゲエなあ」
と声をかけてくる。
うれしくてニヤニヤしてるのがバレないように、
「いい海ですねえ、ここは」なんてつぶやく。

仕事の現場が
なんだかすごく釣れそうな砂浜だったため、
ずーっとそんな妄想にとらわれてしまった。

朝。